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言語の神様

作者: 伊達眼鏡

なぜか私は見たこともない工場内を歩いていた。



......えっと確か、下校している途中の最寄り駅から家に到る道を歩いていた時に後頭部を棍棒らしき細長いもので誰かに殴られて痛くなったかならなかったかで後の記憶がない。

気がついた時めっちゃ痛かったわ、どうなっとんじゃ。

撲殺を免れただけよかった........。







はっ。なんかクレーンが土をかき取っては落とすという意味不明な作業を繰り返しているのがガラス越しでこちらから見える。なな、なんかエロいぞ!お客様第一主義でないのは間違いない。

しかも経費を無駄遣いじゃね?

ヘルメットをかぶらさせられていて、これ一応工場見学みたいだ。




やがて社長らしき人が現れた。

黒いリボンが巻きつけられた黒い外国の帽子をかぶっていて髪はゆるめのアフロみたいだ。その人が、私に気づいてツカツカと近くに寄ってきた。主犯の匂いプンプンするぞっ。

寄るなぁ!といいたいところ無表情をキープ。



「あなたねぇ!なにが言いたいのかもう分かってるんだからね!私のしてることのなにが悪いのよ!そのブーたれた顔腹立つわよ!」


「...........」



しかもやばいことに、男性らしい外見となりに似合わないオカマ言語を話す男だった。

これはもしかしたら言語の神様からの天罰かもしれないと思った。なぜなら昔っから女の子なのに男の子が使うような「やべぇ」だの「くそ」だの「○○じゃねーよ」「〜〜てぇ」などの汚い言葉を使っていることを親から指摘されていたというのに全く直す努力をしなかったからだ。いや直すことに意味を見出せなかったからかもしれないが、これはまるで天罰のようだった。



「あとであなたは社長室に来なきゃダメなんだからねっ。身体検査するわよ?」


私は腕を胸の前で十字を作って


「触らせませんよっ。しかも私一応彼氏いるんですけど(小声)」


と、軽く流そうとしたが、


あと、嘘だけどな。


「あんたの彼氏なんて知ったこっちゃないわ!」



中身はバリバリ男だった。そして私のライフラインは今まさに途切れようと




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