混沌の少女と光の少年
ぐだぐだですがよろしくお願いします!
初の短編小説です。
神界
私の名前は『リラン・シェナー』。
父は死神、母は光の神の間に生まれた私は厳密には混沌の神と言えるけど、私は死神の技の方が光の神の技よりも得意なのと母が嫁入りだったから分類的には死神とされているわ。
そして今私は学校にデスとレイと登校中よ。
デスは本名『デス・ブラッディ』で死神の長一族の息子つまり次期頭首ね。レイの本名は『レイ・ライトニング』彼も光の神の長一族の息子で次期頭首。
「今日転校生が一人来るみたいだな。」
「そうみたいだね。」
「えっ? そんなの私聞いてないわよ!?」
「リランのクラスの先生は何も言ってなかったのか?」
「そういう事じゃないのデス。ただ私が寝てただけ。」
「なんで寝てるんだよ!」
「何か眠くて(テヘッ」
「ったく……。」
「よし学校に着いたな。」
「そんじゃリラン! 放課後な!」
「またいつもの買い物ね。わかったわ!」
そして私は1年4組に向かった。
神童学院中等部 1年4組
「リラン今日このクラスに転校生来るのよ! あんたは寝てたから知らないだろうけど。」
「それならデスとレイにもう聞いたわよ。」
「そうだったの? イケメンかしらそして『俺と付き合ってくれ!』っていや私どうしよう?」
「はいはいシェリアの脳内に案内ありがとう。」
「テンション低いわね。楽しみじゃないの?」
「別に期待なんてするもんじゃないわよ。キモデブだったら最悪よ。」
「あんたはいつもブラッディ君とライトニング君がいるからそういう事が言えるのよ。」
「うそっ? あいつらってモテるの?」
「そりゃあ誰がみてもあの二人はイケメンでしょ! もしかしてリランあなた何も感じないの?」
「うん。」
「うっそーん!?」
「ほらホームルーム始めるからおまえら席に着け!」
『はーい。』
そしてホームルームが始まった。
「みんなはもう知ってるだろうが今日この学院に転校生が来た。シャイニング君入って来なさい。」
すると廊下から金髪の少年が教室に入ってきた。
「はじめましてシャイニング・ブライトと言います。特技はバスケ。よろしくお願いします……。」
すると女子の声が小さく聞こえてきた。
「ねぇねぇあの子カッコよくない?(ヒソヒソ」
「ホント、告白してみようかしら(ヒソヒソ」
「え〜と、シャイニング君の席はと……そうだなリランの隣開いてるな。」
そしてシャイニングは私の横に座った。
とりあえず挨拶しなきゃね。
「私はリラン・シェナーよ。因みに女子バスケチーム『ブラックフェザー』のレギュラーよ。よろしくねシャイニング君。」
「よろしくお願いします。」
ヤッバイ……。近くでみたら超かっこいい……。私惚れちゃったかも……。
「あの……。」
「はっはい!///」
「顔赤いですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫よ! それと……。」
「何ですか?」
「私と友達になってくれる?」
「無理です。」
「え? 決断早くない!? 普通もうちょい考えるでしょう!」
「いえ無理です。」
「なによ! 友達になろうとしているのにもうわかったわよ!」
私はシャイニングに思いっきり怒鳴った。
「コラァ! リラン! 何を騒いどるかー!」
「すみません……。」
私は先生に謝った。
つーかなんで私が怒られなきゃいけないの? こいつが悪いんじゃない!
もう最悪! こんな奴に一瞬でも惚れたと思った私がバカだったわ。
そして授業が終わり、放課後
「リラン! 転校生どんな奴だった?」
因みに今日は全然部活がない。まあ、部活と言っても神界には学校が二つしかないため神童学院のバスケ部も何百チームもいる。
そのためチームには名前を着ける事ができる。そのため私の女子バスケチームは『ブラックフェザー』と言うチーム名がある。
「転校生。最悪よ。」
「何かあったの?」
「シャイニングって奴なんだけど友達になってあげようとしたら即答で無理ですだって。最低よ。」
「ちょっと待て! シャイニングだって?」
「レイ知ってるの?」
「知ってるも何も光の神でシャイニング・ブライトを知らないものはいないぜ。」
「そうなんだ。レイ! 彼について教えて!」
「なんでだ?」
「なんででも!」
「わかったよ。」
「今から10年前の『スター夫妻惨殺事件』って覚えてるか?」
「ええ、確か光の神の大富豪スター夫妻が殺された事件でしょ。」
「ああ、スター夫妻は大富豪であり、俺たち光の神の部隊『ライジング』の切り込み隊長だった男だ。表向きには強盗がスター夫妻の家に押し入り、抵抗した夫妻を殺したとなっているが実は‐」
「実は?」
「‐任務で夫妻に捕まって刑務所から釈放された男による復讐で殺されたんだ。」
「ちょっと待って!」
「どうした?」
「夫妻は前にその男を捕まえたんでしょ?」
「ああ。」
「返り討ちにできるはずよ。」
「いやできない理由があったんだ。」
「出来ない理由……っ! まさか!?」
「そのまさかさ。スター夫妻には一人息子がいた。それでその男はその息子を人質に取り、攻撃できなくなった夫妻を息子の目の前で殺したんだ。そして殺した後その男は夫妻の息子にささやいた。『君が両親を殺したんだ。君はこの家に不幸を持ち込んだ。君は疫病神だ。』とね。そしてそのスター夫妻の息子と言うのがスター・ブライトの息子である『シャイニング・ブライト』だったわけだ。」
「そんな過去があったなんて……。」
「ちなみにシャイニングはそれから自身と友達になると不幸が訪れると思っている。まあ、実際に少し親しくなった奴がある日階段から落ちて大怪我を負ったみたいだがな。」
「でも無関係じゃ……。」
「ああ、まったくの無関係だ。でも一度思い込むとその考えから抜け出せなくなるんだ。」
「ねえ……。」
「どうした?」
「私今日買い物行かない。」
「どうした?」
「忘れ物学校に行ってとってくる!」
そして私は学校に向けて走り出した。
学校
いきおいよく学校に向けて走ったはいいけど……。
すると向かいのストリートバスケ場でドリブルする音が聞こえてきた。
「部活がないときでも自主練する人がいるのね。」
そして私が振り向くとそこには忘れ物の正体のシャイニングがいた。
彼は制服ではなくTシャツと短パンでレイアップをしていた。
私も女バスのレギュラーだからわかる。彼は相当うまい。
「ねえ。」
「!」
私が呼ぶと彼は振り向いた。
「リランさん?」
「リランでいいわよ。」
「わかりました。それで何のようですか?」
「私の用はただひとつ……私をあなたの友達にして!」
「だから無理です。」
「それはあなたの傍にいることで私が不幸になるってことかしら?」
「そうです。俺といても不幸になr「ならない!」っ!」
「もし仮に私が大怪我をしてもあなたのせいじゃくて私の不注意! あなたは疫病神なんかじゃない! だから私を友達にして!」
するとシャイニングはため息をついた。
「はぁ……わかりました。それでは勝負しましょう」
「勝負?」
「1on1(ワンオンワン)ですよ。リランが勝てば友達になりますし、俺が勝てば友達とか諦めてください。」
「わかったわ」
「それとリランは女だからずっとオフェンスでいいですし10回中1回でもシュートを決められたらリランの勝ちでいいです。」
「ずいぶん舐めた態度ね。いいわその条件で戦ってあげる。」
そしてリランは更衣室に行きTシャツと短パンに着替えた。
「それじゃいつでもいいですよ」
「そう……ならいかせてもらうわ!」
一気にドライブで抜きシュートを放つ。
「甘い!」
しかしシュートを放った瞬間シャイニングの手によってボールは弾き飛ばされる。
「くっ! なんてダッシュ力なの!?」
「その程度ですか?」
そしてしばらく経ち
「はぁはぁ……」
「もう9本連続で止められてるよ。チャンスは後1回だから諦めたほうがいいと思うけど」
「私は諦めない! 絶対あんたに勝ってみせる!」
そして私は本気のドライブで抜いた。
「なに! くそっ!」
「絶対にあきらめない!」
そして私はシュートを放った瞬間バランスを崩した。
「あっ!」
そしてボールはリングに弾かれた。
「あっ……私の……ま……け」
涙が出てきた。悔しい。
その頃シャイニングは
「(今のバランスを崩さなかったら確実に入れられてた。)」
と思っていた。
「あの……?」
「なに? 約束は約束だしあんたのことは諦めるわ。」
「いえ俺と友達になってください。」
「えっ? でも私負けたのよ。」
「いえ、最後のドライブすごく速かったです。バランスを崩さなければ俺の負けでした。だからこの勝負は俺の負けです。それにあなたが俺を友達にしたいという気持ちが本物ということもわかりましたし。だから俺と友達になってください!」
「やった……。」
そして私たちは友達になった。
「それじゃあね。バイバイ! シャイン君!」
「シャイン君?」
「シャイニングってなんか長いしね。だからシャイン君。」
「わかりました。」
「それと敬語禁止」
「わかり……わかった。」
そして私は家に帰った。
数週間後
今、私とシャインはデスとレイと買い物に来た。
「デス! レイ! 紹介するわ。私の友達のシャインよ。」
「はじめましてシャイニング・ブライトです。よろしくお願いします。」
「はじめましてデス・ブラッディだ。よろしくな。」
「はじめましてレイ・ライトニングだ。俺のことは知ってるな。」
「はい。」
「それじゃ買い物行きましょうか。」
そして私たちは買い物を楽しんだ。
数ヵ月後
遂に夏の大会が始まった
私たち『ブラックフェザー』は順調に勝ち進み準々決勝まで進んだ。
準々決勝
私は今、試合をしている。ちなみに相手は前回全神中予選準優勝だった『ホワイトソックス』よ。
今、チームは85対78で私たちがリードしている。
「リラン!」
「ナイスパス! シェリア!」
そして私はまた得点を重ねた。
そして
ビーーーーーーーーー!
試合が終了した。
「87対78! ブラックフェザー!」
「「「「「やったーーー!」」」」」
控え室
「今から男子の試合が終わるまで暇つぶしになるから、観光でもいいわよ。」
『はい!』
「リラン、観光行く?」
「ごめんシェリア! 私男子の試合見に行くね。」
「わかったわ。」
そして男子の試合を見に行った。
見に行くと試合は圧倒的だった。150対25。しかも得点はすべてシャインによるものだった。
全く無駄のないプレイはまさに美しかった。しかしほかのメンバーは対照的にほとんどうごかない。だがシャインは4人分を見事に補っていた。
そして試合はシャインの所属チーム『シューター』の勝利だった。
そして校門の前
校門にはもう私とシャインしか残っていない。
「おめでとう」
「そっちこそ。」
「ありがと」
「それとあの4人なんなの!? なんにもプレイしないで突っ立ってるだけ! 得点はすべてあんたよ。」
「別にいいよ。結果的に勝てたんだし。」
「まああんたがそういうなら……。」
「それじゃな。」
「うん、また明日。」
そして私は家に帰った。
翌日
私は今日は一人で登校している。
「ちょっと寝坊したな。まあ、遅刻はしないだろうしね。」
そして校門をくぐるとある声が聞こえてきた。
『シャイニングってムカつくよな……』
『あいつがこのチームに入ってから今の所全勝だぜ?』
『おかげで監督も本気になって練習がきつくなるしよ』
そこを見るとシャインのチームメイトの4人だった。
『ぶっちゃけあいつ疫病神だよな』
『ちげえねえ! ぎゃははははは!』
その言葉に私はキレた。
教室
シャイン視点
リラン遅いな。いつもならもう来てるのに……。そう思っているとリランの友達のシェリアが顔色が青ざめながら大声で叫んだ。
「リランが! リランが大変なことに!」
すると俺は何故か体が温まり、気づいたときにはリランのいるほうへ走り出した。
俺が校門につくとそこには俺のチームメイトに殴られているリランの姿があった。しかしリランもかなり喧嘩が強いはずのため4人中2人はのびているがやはり多勢に無勢ボコボコに殴られていた。
「リランに……リランに何してるんだーーーーーーーーーーーーーーーーーー! 糞ヤローー! 絶対にゆるさねえ! ブッ潰す!」
それはいままで出したことのないような大声だった。
「なっなんだ?」
「シャイニングだ!」
「なら奴をボコボコにしろ!」
「おりゃああああああああああああああああああああ!!」
そして先生がきたときには俺は4人をボコボコにしていた。
リラン視点
シャインが助けてくれた。
「うっ……」
「大丈夫か! リラン!」
「あれ……レイ? シャインは?」
「シャインなら事情説明しに職員室にいってる。」
「そう……」
そして放課後
私はシャインと帰っていた。
「ありがとシャイン」
「別に俺こそありがとな。」
「でもあこまでやったら」
「部活停止にはならなかった。」
「なんで?」
「わからねえがなんか勇気ある男子生徒ってほめられちまった。」
「あの4人は?」
「退学だとよ。」
「そう。」
「それじゃな。」
「うん。」
「それと」
「なに?」
「明日学校の屋上に放課後来てくれ!」
「わかったわ。」
そして翌日
私は昨日言われた通り屋上に来るとシャインがいた。
「よっ!」
「それで? なんで呼んだの?」
「これを受け取って欲しいんだ。」
シャインがポケットから出したのはペンダントだった。
「これ……両親の形見なんだ。でもリランに受け取ってほしくて……」
「ありがと」
そして暫しの沈黙のあと
「ねぇ?」
「どうした?」
「私あなたのこ……ムグウッ!」
「こういうのは男から言わないとな。」
するとシャインは真剣な表情となり
「俺はお前の事が好きだ。こんなバスケくらいしか取り柄のない俺で良かったら付き合ってください!」
「こちらこそ付き合ってください。」
これでシャインとリランは付き合いはじめた。彼女らの幸せが続く事を望む。