【200文字小説】防壁
宇宙人は地球の生命体を抹消しようと企んでいた。具体的にいえば、宇宙空間から地球へ向かって光線を放つのである。さっそく宇宙人は準備をして、地球に近づいた。そして攻撃を始めた。
しかし、光線が地上に降りかかることはなかった。それもそのはず、防壁が地球の軌道を廻っていたからである。ゴミという防壁が。宇宙人は諦めて帰っていった。
軌道を外れたゴミが、地球に落ちていった。それは、隕石という名で報道されたらしい。
今日から〈空想科学祭FINAL〉の募集が始まりますね。今年はどんな人がどんな作品を送り出してくださるのか、とても楽しみです。