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UFO撃破大作戦!? ドミノ奮闘活劇!! 後編

俺は、UFOによじ登り、ダクト(通気口)を見つけて、艦内に侵入した。




俺の任務は二つ。




響ちゃんを助ける事。




このUFOを撃破する事。




とにかく、響ちゃんを先に救出しなければ、このUFOの奴らは何をしだすか分からない。




幽明にナビゲーションしてもらって、収容施設か研究施設に急がないといけない。




一応、艦内の事は事前に聞いていたが、もっかいざっと確認して聞いておかないとな。




俺はスマホのビデオ通話を幽明にかけ、胸ポケットにそれをいれ、幽明が俺のスマホのカメラで前方が見られるようにする。





「もしもーし幽明、どうだ見えるか?」





(ええ。見える。今は最上層の南側のダクトよ。あんたに渡したタグのGPSと私がハックした艦内地図を照らし合わせてるから間違いないわ)





そうだ、俺は幽明から、事前にGPSのタグを貰っていた。それはポケットにあったんだ。忘れてたぜ。





というか、滅茶苦茶仕事ができるな幽明……





「ありがとう。で、悪いんだけどもっかいざっくり艦内の状況教えてくれ。最短で響ちゃんの所に行くから」





(OK!まず、全体の大きさは直径三百メートルの円形。高さは大体、六十メートル程ね)





「ふんふん」





(で、大まかに三層に分かれているわ。三層の中にも細かい階層があるけど、知る必要は無い。今は細かい知識より全体図をイメージして)




俺はダクトの中で一旦止まり、幽明の話を頭に刻み付ける。




(最上層は操縦、統制系の層ね、指令室や観測室やAI中枢空間や会議室みたいなのがあるはず。)


(中間層は、居住区で娯楽や食堂などの生活スペースや医療再生関連の区域があるわ。)


(最下層はエネルギー制御施設、研究施設、収容施設がある。恐らく響ちゃんはその最下層の収容区に一時的に入れられている可能性が高いわ。もし、助けるのが、遅れたら研究室に急いだ方がいいわね)





「OK!超分かりやすかったぜ!完璧だ!」




(ホントに完璧?ちゃんとやってよ?もしあの子助けれないと、どんな災いあるかわからないよ?成功したら逆に……だけど)





どういう意味だ?女神の守護を受けてる存在を助けるとなんかあるのか?




まぁ今はいいや。実際の行動が大事だ。




「任せろって!で、二つ質問あるけどいいか?」




(何?時間が無いから早くして)




「まず、俺の現在地から収容施設までは、どんなルートが安全で最短だ?もし、侵入者を発見したアラームが全体に鳴り響いたら滅茶苦茶ややこしいだろ?」





「それと、幽明に聞く事じゃないかも知れないが、幽明の話によると、このUFOまるで街みたいじゃないか……沢山の存在の生活があるって感じの作りだろ?」


「そんな物壊すのは良くないんじゃないか?正直俺は撃破したく無くなった。相手がどんなやつであれ嫌だ。響ちゃんだけ助けておさらばしようと思う。アーテマさんに何言われようともな……俺はそんな事はしたくない」




(……まず現実的な話から、前提としてドミノ少し誤解してるわ。この艦内は実はほとんど存在がいない)




「え……どういう事だ?」




(恐らく、ドミノが言う町みたいだったのは昔の話で、今は何故か少数になってしまっている。もしくはこの船は現在、中にいるやつらに乗っ取られている。後者の説が濃厚よ)




「そうか……じゃあ、あれか……」




(何?)




「相手次第では気兼ねなく暴れていいんだな?後、それほど隠れて移動する必要ないのか?」




(そうね、全くその通り。私が今から言うルートをただ全速疾走して、単純にあの子を助ければいいの)




「シンプルでわかりやすいなっ!じゃっ頼む」




(その前に……)




「なんだ?」




(あんたのさっきの考え好きよ。もしアーテマが私に、この中に沢山の存在が居るのに、それを壊せと命じてきたら。私は真っ先にあいつを払うわ。でもね、私があいつやあんたらといるのは、そんな奴らじゃないって思ってるからでもあるのよ)




「うん……」





(だから、逆に。中にいるやつらが、この船を乗っ取ってたり、私達の世界を狙っているなら……それは……止めるべきでは無い?ドミノが勇者になるべき時、なんじゃない?相手が分からないから判断は難しいけど……)




「あぁ、難しいけどなんとなくわかるよ。」




「基本俺は敵であれ、誰も傷つけたくないんだよ、ただそれだけなんだ」




(そっか、うん。あんたらしいよ。そんなあんたに誰も傷つかず、超得する作戦教えよっか?)




「そんなのあるのか!?頼むよ幽明!!!」




(よし。まず響ちゃんを最下層で助ける。その後、中間層の宝物庫のお宝をたんまり頂く。そして、最上層の指令室の権限をどうにか獲得して私に渡す)


(そんで、あんたらは脱出し、私が全ての権限をハックして、どっかの世界に送り返す。もしワープして戻って来てもいつでも送り返せるし、最悪、撃破みたいな感じで、エネルギー制御室を暴走させればいいし。これならほとんど誰も傷つかないでしょ?)





「幽明 灯!!!ホンット天才だな!!!それやろうぜ!!!」





(なんでフルネーム?まあいいか……しっかりやれよドミノ!)




(じゃあとりあえず響ちゃんだ、あの子は女神がついてるから運が、人何百倍は高い。だから、彼女を救う事だけ考えろ。できたなら、後はなんとなく上手く行く可能性が高い)




「響ちゃん、すごいな。で、どのルートで収容施設行けばいい?」




(説明しずらいな……とりあえずダクトを降りろ。その近くに南エレベーターの一つがある。それに乗って、一番下の階から一個手前だ。一番下はエネルギー系統の設備がある階だからな)




(で、エレベーターがそこに到着したら、左手に進め、時計回りだ。そのまま西側まで行け、そこが収容施設だ。恐らく部屋が上下に四十部屋程あるが、とにかく響ちゃんを探せ。もし人がいたなら私に教えろ。たぶんもういないが……


最終手段はUFO転送前にドアのロック全て解除して、山に着陸さすこともできるから、逃がすチャンスは作れる。お前が中枢の権限を手に入れれたらの話だがな)




「わかった、難しい事は後だ。とりあえずダクト降りるわ。エレベーターまでナビしてくれ。」




(了解)




俺は、埃っぽいダクトを這いながら進む。





何年掃除してないんだよ。マスク持ってこりゃよかった。ゲホゲホ。





まるで脱獄だ。




すると、先に光が見えて来た。




出口だ。




格子があり、硬くネジで溶接されている。





俺はそれを悪魔の右腕で軽くぶん殴る。





ガッシャ―ン!!!!!





出口の柵は、粘土みたいに簡単に形が変わった。





(馬鹿力ね)





「こんなもんじゃないぜ?  よっと」





俺はダクトから飛び降りる。





ようやく宇宙船って感じだな。




真っ白な壁ばかりで、ところどころにモニターがあり、そこに心拍数の様な映像が


様々な光で流れる。




まるで、このUFOの鼓動であるかの様に。




全体的に意外と綺麗だ、風化を全く匂わせない。自動で掃除するロボットとかがいるのかも知れないな。それに電気もかなり明るい。




「幽明どっちだ?」




(右よ、あんたの目線から見て右)




「こっちか」




(ちがーう!!!それ左!!!)




「すまん」




(もう!頼むよドミノ!)




俺はそのまま走る。不気味に誰もいない施設をひた走る。




突き当りだ。




「幽明どっち?」




(次は左、少し行ったら、もうエレベーターよ)




「了解!!!」




同じような景色ばかりでナビが無いと確実に迷っていたな……




言われるがまま進むと、エレベーターがあった。案外、日本にあるやつと変わんねーんだな。矢印とか同じだし。





俺は下のボタンを押す。





早く来い。早く来い。早く来い。早く来い。





こんなそわそわすんの久しぶりだ。いったい何が出てくるのか分からんからな……




なるべく、見つからずに行きたい。






チーン……





来た!!!





扉が開く。





さっさと響ちゃんを助けに行くぞっ!!!女神もそれを望んでいるんだ!!!





飛び込もうとする……




しかし……




俺は固まった。





エレベーターの中には、透明な緑色のデカい人型スライムと、食虫植物みたいな顔で全身がツタの人型の異形がいた……





そいつらも俺を見て固まっている。




俺は、突然過ぎて、そのまま横切りエレベータに入る。





そして、すみませんとでもいう様にそいつらを割って、横から最下層から一つ手前のボタンを押そうとする。





「コホンッ……えーっと一番下から手前っと……ポチッ」





エレベーターは締り、下り出す。スライムと植物と俺……





まさかの乗組員のフリをしてしまうとは……俺はあほか?。





そして、何事も無いようにしてるこいつらもおかしい。





てか全然種族が違うだろ?この船のエイリアンは統一感無いのか?なんだこいつら?





エレベーターがようやく着いた。かなり長く感じた。





扉が開く。





……




奴らは動かない……





「いや、どけよ!!!」






(ちょっとドミノ!!!笑かさないで!!!!もう無理!!!あんた何してんの)


幽明は堪えきれず、スマホ越しに大爆笑する。





その瞬間――




殺気を感じる――





幽明の声に反応して、目の前のスライム人間と植物異形は、前を見たまま二人共寄って行き、交わり出す……





そして――





そいつらは合体したのだ……






「えーーー!!!二人で一つだったのかよ。紛らわしいぜ」





と大きな声で言ってしまった瞬間





そいつは、猛速で左エルボを繰り出しながら、そのまま左回転し、右ストレートを俺の胸に放り込もうとしてきた。




ビュウン!!!





(ドミノ!)





遅い。舐めんな――






俺は左手でエルボを受け止め、奴のストレートは難なくかわし、悪魔の右腕で奴の首根っこを持ち巨体を一メートル以上持ち上げる。





そのままエレベーターをジャンプするように出て、壁に力の限りたたきつけた。




奴の巨体は壁にのめり込み、一種のアートみたいになった。





「イッチョアガリ!」





(あんた意外とやるわね。)





(今度、本当に私の依頼手伝ってもらおうかな……)





「いいぜ、手伝う約束だからな!」





(うん……)





「なんか調子出て来たわ、響ちゃん待ってろよ」





「しかし、おかしい……アーテマさんは宇宙人というよりは、もっと邪悪な……みたいな事言ってたぞ?」






「あの人が言うくらいだから、相当なはずだよな幽明?」





(確かにね……私もさっきみたいなのが今回の敵とは思えない)





「正直言うと、雑魚過ぎて話にならなかったぞ、しかもTHEエイリアン過ぎて普通だ……」




(雑魚に越したことは無いわ、とにかく先を急いで。THE エイリアンって何よ ふふ)





俺はエレベータを降り、左に、時計回りに、走る。






そっからはもう……






大乱闘だった……





まず、前から、首が四つある馬みたいなサイズのカエルっぽい奴が、突撃してきた。





俺は突撃には突撃返しを、お見舞いしてやった。シンプルに悪魔の右腕でストレート。




しかし、シンプルなもん程、強力なんだ。




お化けガエルの首の付け根辺りを狙って、振り抜く。




衝撃波で周りの壁が、鳥肌が立つように騒めく。





そいつは三十メートル程ぶっ飛んで壁にのめり込んだ。またアートが一つ増えた。




(あんた、ちょっと手加減したら?言ってる事とやってる事ズレてるわよ?)




「命懸けなんだ許せ。一応相手に敬意は払ってるし、そいつが耐えきれる範囲の攻撃に抑えてんだ」




(まっいいけど)




ちなみにこの悪魔の右腕は遠隔攻撃もできる。





丁度、前方右側から出てきた、クソデカい蝶々みたいな顔のケンタウロスが二体来たから披露してやろう。




やつら、きっと魔法使うタイプっぽいから早く片付けた方がいいしな。





まぁ見てくれ……





俺は構えて、禍々しい右腕に力を入れる。漆黒の筋肉がうねりを上げる。





それで空間を一気に裂き切る――





ズバー―――ン!!!!!






ケンタうロス蝶々達の足元の床に、三メートル程の爪痕が三本できた。




一つの幅は五十センチはある。巨大な恐竜ですら、こんな爪痕は作れないだろうと自分でも思う。




映画で見たけど、昔のサメでメガロドンってやつがいるらしい、そいつならこんな噛み跡つけれるかもな。





ケンタウロス蝶々達はそれを見て、血相抱えて、一目散に背中を向け逃げていく。きっと二度と戻って来ないだろう……






(やばっあんた怪獣?)






「逃げちまったな……魔法組み合わせたら、もうちょっと面白くなるぜ。俺はシンプルな斬撃が好きだけど。極めれば、魔法も切り裂いちまう斬撃になると思う」




「てか、前に女……女の子二人がサーカスに来て、この腕が暴走した時、この十倍ぐらいの出せたんだけどな。どうやってなったかわかんないんだよなー」





(分からない方がいいかもね……)





(って!ドミノ噂をすれば!!!女の子二人が駐車場に来た!!!たぶん響きちゃんの友達)




「何!!?これも女神のなんかか?」




(白い髪のカワイイ女の子と赤い髪の異形。車で来たけど降りて、響ちゃん連れ去られた方に行った!)





「それ、サーカスに来た女……女の子達だ間違いない。アーテマさんが響ちゃんと滅茶苦茶仲良いって言ってし。あと赤い方の方が可愛くないか?」





(そうか、探しに来たんだね……にしても、あの子達とんでもないね……何がとは言えないけど)


(それと白い方がカワイイ……超かわいいなどっちも。そら、あんたパンツ見るわ)




「だろ!?」




(だろ!?じゃないわ!早く行け!それと、収容施設のロック全部解除するから、響ちゃんが居たらすぐ保護しろよ?エロドミノ)




「りょーかい!」




俺はそのまま稲妻の如く突っ走る。なんなら無駄に壁や天井を走ったりもする。




スマホが落ちないようにだけ気を付けて、アクション映画の主人公になったみたいな気分で……





すると、通路が一気に広くなり、明らかに収容施設っぽい場所に着いた。




同時に、四十部屋ぐらいの扉が一斉に開きだす。




響ちゃんは、もう目の前だ――





しかし――





そこに、一体の異形が居た……






--------------------------------------------------






――暗がりの部屋で、一人の女の子が目を覚ました――






体が痛い……私に何があったんだろう……





何もわからない……





あの世界にもう一度帰りたい……その感覚だけ……





シスイさん……ヒノさん……その名前も……





私は暗闇に手を伸ばしす。這いあがろうとする……





――こんな所で負けてたまるか……





「いてててて……ここはどこ?私、何してたっけ……」





真っ暗闇で、私は辺りに手を伸ばす。





暗い。スマホも見つから無いからライトも付けれない。





柔らかい





ベッド?





服は着ている。いつものセーラー服だ。





あれ!?





私は本能的に胸元に手をやる。





「カメラ無いじゃん!!!?」





カメラと言う言葉に、直近の記憶が蘇りだす。





そうだ!UFOの写真撮ろうとして、急に暗くなった連れ去られたんだ。





その時に、落っことした記憶がある。





クッソ!





私は、自分のアイデンティティでもあるカメラを無くしてしまった事にすごく気分が落ち込む……





シスイさんとヒノさんに、UFO撮って、私もできるんだって証明して、仲間に入れて貰おうとしたんだ……





あの時の感情をありありと思い出す。





傷つきたくないから、好きだけど、好きだからこそ――





二人とは、もう二度と会わないでおこうって思って、二人に怒鳴って、決別のメールまで送ったけど――




すごく会いたくて――




いつか、私がマトモになってから、もう一度友達になって貰おうとも思ってもみたけど――




我慢できなくて、UFO撮りに来たんだった――





――全部思い出したよ――





でも、もう、それは全て叶わない――




――私は宇宙のどっかに連れ去られたんだ……







なんで、私はこんなにバカなんだろう?なんでこんなに運がないんだろう?




すごくかなしいよ……




もう一度、二人に会いたいよ……お母さんにも会いたいよ……





お願いします神様……






私を助けて下さい……






その時――





部屋の外からとても大きな音がした。





ドン!!!!!ガシャシャシャーーーン!!!





それと、同時に扉が開く。





ウィーン……





部屋に希望の光が差し込む様に明るくなる……





私は思う。生きたいなら、進まないといけない。きっとこれはそのチャンスだ。





私はずっと試練を与えられてるんだ。全部クリアするときっとすごい幸福が来るんだ。





色んなことがあったけど、不自然なぐらい何事も助かって来た。





だから今回もそうだ。





進め……私……





「行くっきゃないね――」





そして私は扉を出た。





次の瞬間目前の光景に驚愕するのだが……





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「でけーな……なかなか骨がありそうじゃん」




俺は目の前の異形を見上げる。




そいつは収容施設の前を看守みたいに居座ってる。動きが緩やかで強者の風格がある。





体長は十七メートルぐらいはあるな。ちょっとコブラみたいだ。





こっち見てんな……




「見えてる幽明?」




(えぇ……でかい蛇ね)




「そうなんだよ……デカ過ぎね?」




(確かに……勝てそう?)




「んー……二十メートルクラスなら一回倒したよ。アーテマさんの無茶ぶりで」




(そう、なら……大丈夫そうね。でも、響ちゃんその辺にいるはずだから、守りながらね?)




「あいよ」




そいつはただの蛇じゃ無い。




顔が巨大なワニみたいで、頭の周りに放射状に骨が突き出ている。




それに、巨大な目が顔一周についており、それが回転してカタカタ変な音がなる。




で、真紅の鎧みたいに鱗が光っている。あれは相当硬いな……




体が太い。胴が直径一メートルぐらいはある。




無脊椎動物みたいに、動きがしなやかだ。




その蛇みたいな体の背中側に変な文様がある。人為的に作られた魔獣か何かみたいだ……






まぁいいや……深く考えるな……ぶった倒すだけ……






ビュッッッ!!!!!バクッッッ!!!!!!





そいつは十メートルの距離を構えも無しに、あの巨体でここまで飛んできて、顔の骨がパカっと大きく開き、俺を食おうとした。




そして首をひっこめ、元の位置に戻る。





「かーーー早っ!!!あとちょっと油断してたら食われてたわ」





(油断すんなよバカ)





俺が危なかった事に心配して怒ってんのか?





「今、口、三メートルは開いてたぞ。こいつ」




(やばかったら逃げなさいよ……)




「あいよボス」




逃げるかっての。




と、やり取りしてる最中にもう一回。





ビュッッッ!!!!!バクッッッ!!!!!!





俺に二回同じ技出すのが間違いだったな。やっぱり甘い。




俺は難なく避けて、絶好のポジションを陣取る。




まるで、闘牛士になったみたいだ。オーレ




オレはそれをかわした後、そいつの太すぎる胴を悪魔の右腕でカウンター越しに片手で掴んだ。




どうやって、その対格差で、掴んで放り投げまでするんだろう……と思ったろ?




俺の悪魔の右腕の握力や腕力はそんなのを簡単にこなしちまうんだ……





俺は思いっきり奴を放り投げる。





「行け!!!おらっ!!!」





ドン!!!!!ガシャシャシャーーーン!!!





異形蛇は数十メートル先の収容区間が終わる扉まで飛んで行き、激しく衝突した。




その時、視界の隅に、先程会った女の子が現れる。




彼女以外に影は無い……




こんな、ぶっ飛んだ異形を見た後だ。天使みたいに可愛く見える。




「見つけた、響ちゃんだ」




(ドミノよくやったわ、すぐ保護して)




響ちゃんが、二階の収容部屋からすぐ出た場所でこちらに向かって叫ぶ!!





「勇者さーーーーん!!!おーーーい!!!」





「響ちゃん!!!無事だったか!!!よかった!!!」


俺も声をあげる。





(分かってると思うけど、さっきの蛇まだ生きてるよ。油断しないでね。)





「油断なんかするかよ、俺の野生の本能舐めんな幽明」





(食われそうになってたじゃない。まあいいわ……)




(保護したら、通路を少し戻りなさい。通り過ぎた時に気づいたと思うけどエレベーターがあるから、その階から三つ上がって、着いたら右手に進んで突き当りを左に六部屋目が宝物庫よ。蛇は無視していいよ。私がドミノ達出たら、扉閉めるから)




 「とりあえず響ちゃん連れて、エレベーター乗ればいいってことか」





(そう、とにかく早く保護)





先程、頬り投げた蛇はのらりと起き上がり、よろめきながらこちらへ進む。





「やべぇな、あいつタフだわやっぱ。響ちゃんとこまで迎えに行かないと間に合わんな」




次の瞬間には、俺は大腿に力を最大限入れ、一気に腕を振りぬく。




ビュッビュッビュッ!




俺は、アニメみたいな跳躍を実現し、自分から二十メートル程の距離の響ちゃんまで三歩で到着した。




「勇者さん……すご過ぎます!!!感動です!!!まさかホンモノの勇者さんだったとは!!!きゃーかっこいい!!!」




「そんなにかな?」


まんざらでもない様に喜んでしまった。




(おい、ドミノ!浮かれてる場合じゃないだろ。早くそこから脱出しろ)





「話は後だ!響ちゃん。俺はドミノ、君を助けに来た。とにかく逃げよう!あの蛇が来る前に」





「ドミノさん!白馬の王子様過ぎます!そしてなななんと!あれは未確認生物じゃないですか!!クソ―!カメラさえあれば!!」




俺はあの異形蛇に目線をやる。





何かおかしい……あれは……構えか……!!!





奴も飛ぶ気だ!





そんで、響ちゃんさっきよりテンションがかなり高いな。何かが吹っ切れたみたいだ。ちょっと変わった子だ。




「響ちゃん俺に掴まれ」




「あいあいさー」




俺は響ちゃんをお姫様抱っこし、もう一度フル跳躍し、来た道の扉へジャンプする。





「ぎょえーーーー!!!ドミノさーーーん!!すげーーー!!!」





今度は扉まで二歩で着いた。





「幽明頼んだ!扉を!」




(あいあいさー!)





扉が閉まり出す。





あの異形蛇は反対側から、ジャンプして盛大に宙を舞ってる。




自分の方がすごいとでもいう様に――




もはや空中を泳いでる――




てか、魚みたいにヒレがある。




そして、異形蛇はギリギリ俺達に届かず、扉は閉まり、イラついたかの様に扉に何をも砕きそうな体当たりする。




ガン!!!!ガン!!!ガ――――ン!!!





その威力は、こちらの内部が少し熱くなるぐらいの猛撃だった。





これでも、壊れない扉か……やっぱこの宇宙船の技術やべぇな……





「悪くねーよ、お前のジャンプ。まさか一歩でここまで飛ぶとはな。尊敬できる奴とあんま戦いたくねーから、よかったわこれで」




俺は扉越しに一人で呟く。




(あんた、敵褒めてどーすんの。変わってるわねホント)





響ちゃんが俺の胸ポケットのスマホをのぞき込み喋り出す。


「その声は、先程の親切な方じゃありませんか!」





(やっほ。響ちゃん。生きててよかった。私は幽明 灯だよ)





「かーーー!!!二人共かっこよすぎます!!!救世主過ぎます!!!」





「神様に心の底から私を救って下さいと願ったんですよ!!!そうしたら!!!こんな素晴らしくてかっこいい、お二方が助けに来てくれるとは!!!まさに奇跡です!!!奇跡はあるんですね!!!」





(そうね!じゃあ、今度は、この作戦が成功するように神様に祈ってくれる?)




「勿論、勿論ですとも!無病息災億万長者ですでーす!」




(ありがと! ふふ すごい祈りだね)




その時、俺の右腕はすこし軋んだ。




俺は二人の会話を聞きつつも、響ちゃんを抱えエレベーターに急いで向かう。





エレベーターへ到着――





俺は上昇のボタンを押す。





響ちゃんさえ保護出来れば、こっちのもんだ。最悪脱出さえすればいいからな。





アーテマさんも無茶ぶりはするが、出来ない事には何も言わない。





そもそも興味がコロコロ変わるタイプだ。





でも、幽明の望みの宝物庫とアーテマさん命令の撃破に直結する指令室には一応無理にでも行ってみたいつもりだ。





その代わり、なんかあった時の為に、逃げ道をしっかりイメージしておこう。





エレベーターが到着した――





チーン。





三つ上の階で、右手に進み、突き当りを左に六番目だな。





よし、行こ……





「きゃーーー、スライム植物!!!」


響ちゃんが間の抜け叫びをする。




え?





また、お前かよ!





てか、気が合うな。





あんなけされて、何も無かったようにエレベーター乗ってるお前なんかすごいわ。





俺は、目の前の再会した敵に対し、容赦が微塵も無い睨みをきかす。





「すまんな、今は手加減できねーぞ?」





スライム人間は少し考える仕草をする……





そして――





「えれべーだーあげう……」





は?え?喋れるの?





え?しかも日本語?なんで?しかも譲ってくれる?





突っ込みどころ多すぎるけど、今は気にしてる場合じゃない。





そう言うと奴は、ドロドロになり、エレベーターの隙間に落ちて行った。





植物の部分だけがよろよろとエレベーターから出ていく。





超変わった生き物じゃん……





「ありがとなドロドロ」





植物は振り返ったが何も言わず、フラフラとどこかに行く。





俺は響ちゃんを見た。彼女は目をまん丸と輝かせ、興味に満ち溢れてる。





「今の見ました!!?二人共!!?スライムさん喋りましたよ。あげう……ですって!!激やばじゃないですか!!!」





「やばかったな……俺もあんまついていけてねー……突っ込みどころ多すぎるわ」





(ドミノ友達沢山いて、楽しそうね ふははははは)





やっぱりだ、絶対に今、爆笑してると思った。





俺は三階上の階層のボタンを押し扉を閉める。





少し落ち着き、我に返る。




はぁー……




抱きかかえた女の子に意識が向く。





よく考えたら、こんなに女の子と接するの初めてだ。緊張してきた。





顔が真横にあるし、良い匂いがする。近くで見ると響ちゃんの瑠璃色の瞳、超綺麗だ。




足にも触れてる。この子変にスタイルが滅茶苦茶良いから困る……





消えろ煩悩消えろ煩悩。俺は心を愛すんだ。女の見た目に惚れるな!俺は男だ!





俺はぶつぶつ唱えて自我を抑える。





「どうかしましたか?ドミノさん?」





「……大丈夫だ!なあ幽明、宝物庫のドアのロック解除してくれ。ルートは頭にあるからもう着くぜ」





(任せて。出来るだけ沢山持ち帰ってね、ドミノ)





「任せとけって!その代わり、後で一個お願い聞いてくれるか?」





(なんだ?変な事じゃないだろうな?怪しいぞ?……全部達成したら……ある程度は聞いてあげるよ)




「ホントか?俺頑張るよ」




(ああ、期待してるよ。勇者君)




エレベーターが中間層に到着する。この層は生活区のはずなのに、全く気配が無い。まだ下層の方が、色んな気配が混じっていた。





何故だ……変な違和感が頭から離れない。





それでも、俺は走り続けて宝物庫前に辿り着く。





響ちゃんは言う。





「重くないですか、ドミノさん?」





「大丈夫だよ、響ちゃん。君はとにかく生き残る事だけ考えろ。他は気にしなくていいぜ」





「そうですか……ありがとうございます。でも、なんで二人はこんなに見ず知らずの私を助けてくれるんですか?」





「それは……君を守る神様に命じられたからだよ」





俺は、咄嗟に嘘をついた。しかし、悪い嘘ではないんじゃないか?





実際、成行き的な流れで、こうなってる縁があるわけだし、そこに女神様の介入があるのなら、事実でもあるとも思える。




アーテマさんの言っていた、縁をひしひしと感じるとはこう言う事か……不思議だ。




(そうよ、響ちゃん。あなたを助ける事は私達自身を助ける事にもなるわ。神様に愛される人を助けるって、すごく良い事なのよ?)




「ななな!!!なんと。本当に神様のお助けだったなんて……ありがたや過ぎます!」




響ちゃんの顔が急に真剣な雰囲気に変わる。




「私は正直……今まで苦しい事が多かったですが、ずっと試されてると思って頑張ってきました。いっつも災難があっても最終的には、何故か救われて生き延びるルートに行く気がしてたんです。それは見守ってくれてたからなんですね……神様ありがとうございます……」




(……守護がある人の方が、苦難が多かったりする事はあるあるよ。極端でない苦しみを知る人の方が心の成長ってしやすいからだと思うわ)




「そうですか……今までの苦悩に意味はあったんですね……」




(勿論よ)




俺は宝物庫の前で止まり、話を聞いてたが、切り替える様に扉を開けた。


俺と響ちゃんにはまだ試練がある……油断してはいけない。




「じゃ、いくぜ幽明。手早く済まそう」




(うん)








宝物庫が開く――




そこには――




様々な世界の美しい宝物や、得体の知れない宝物が、ガラスのショーケースの様な中に綺麗に並べられていた。




「こ、これは!!!ダンジョンの宝の部屋みたいじゃないですか!?こんなのが現実にあるなんて!!!響ちゃんビックリ仰天の助です!!!」




響ちゃんはテンションが上がりすぎて、お尻を振り、足をジタバタしだす。




落ち着け俺、落ち着け俺。これは試練だ。




ふー……




ガラス張りの棚が、前奥と左右にあり、雰囲気のある様々な形態の物が並んでいる。




恐らく強化ガラスだが……俺は少し触る。




これは、潰せるな……




「幽明潰すぜ?アラーム鳴らないようにできるか?セキュリティも飛ばないようにして欲しい」




(もうしてる。ぬかりないよ。どんどんいこう)




「響ちゃんガラス潰すから、目瞑って耳押さえててくれ」




「今度はスパイ映画みたいな展開ですね!!!りょーかいです!」




俺は躊躇わず、各ゾーン二発ずつ、計六発素早く殴りを入れ、ガラスを粉々にした。




「よし、イッチョアガリ」




俺は全体を再度見渡す。





持ち帰れる範囲で、価値のありそうなやつだけを選ぼう。




響ちゃんも目を開けて、再び俺の胴にしがみつく。




耳元で




「すごいですね、ドミノさん。怪獣みたいな腕もかっこいい」




と言った。




落ち着け俺。落ち着け。でも、こんな気持ちになるのは仕方ない。受け入れろ。





だって、俺の右腕を怖がらず勇者とか、かっこいいって言ってくれるんだ、この子は。




色々抜きでも絶対助けてやる。それが俺の意地だ……




(いくつか気になったのあるから、言っていい?ドミノ)




「ああ、言ってくれ」




(真っ黒な水晶みたいで中で虹色が光ってるやつと、十センチ平方の透明な石板みたいなのと、金色の古代文字のお札と、その変な仮面。仮面はどっちでもいいよ。アーテマへの土産だから、持てたらで)




「了解!」




全部サイズは大きくないから、ポケットに入った。




仮面だけは響ちゃんに持って貰う。一応アーテマさんの喜ぶ顔もみたいからな。あの人文字通り顔無いけど。




「言ったやつ、全部回収できたぜ」




(ドミノ最高!後は、最悪脱出するだけでもいいね!このUFOから街を守るってのなら話は全く変わるけど。それと、ドミノと響ちゃんも気に入ったのあったら持って帰りなよ。こんなチャンス滅多にないよ)




そうか……もう任務ほぼ達成した気になってたけど、このUFOほっとけば、街とかこの日本とかに何かしでかす可能性があるのか……




この日本には、電気街みたいな場所や、響ちゃんや幽明、花岡っち、あの女の子二人、みたいな沢山の存在がいるんだ……俺はそれらを救うために今ここにいるんじゃないか?俺は宝よりそれが気になった……




でも、役に立つなら持って帰るか……





「響ちゃん、なんか適当に欲しいのあったら言って」





「はーい!では遠慮なく。私、その白い指輪と隣のかっこいい鍵が欲しいです」




俺はその前に行き、響ちゃんが腕を伸ばせる場所まで行く。




今だに、彼女を下ろさない理由は二つあって、単純にこの方が全ての動作が早い事。




もう一つ、この子は足を怪我してる。恐らく捻挫だ。歩くのも大変だろう……




「わーい!!!お宝ゲット!!!超かっこいいー!」




響ちゃんは瑠璃色の瞳を野性的に輝かせウキウキとしている。





じゃあ、俺も選ぶとするか……




見渡す――




なにかいいものは……




光線銃っぽいのあるな……いらねーな。




あ、あれなら腰に付けれそうだ。




それは、中が透けて見える鞘に入った青白い光を放つ短剣。


鞘自体も鼓動の様に光が波打っている。柄の部分が妙に古代的でベルトみたいな装飾と一体型だから装備しやすそうだ。




剣は使わないが、これでいいか。だれかにあげてもいいし。





(それ、いいわね。時々貸してくれる?)




早速か!




幽明は欲しくなったのか、珍しくちょっと甘えた声を出して言った。




「いいよ、なんならあげてもいい」




(ドミノだいすき)




「お、おう……」




あれ、おかしいな。変な感じだ。響ちゃんに感じる萌えと少し違う……




変な気持ちだ……




さて宝物はこれで、よしとするか……




と思った瞬間。




俺は一つの物が目に入る。




それは、人形で膝を抱える様な形。包帯が全身に撒いてあり。長い紫の髪がはみ出している小型の人形。




「……フィギュアだ」




俺はそれに何故か心の底から圧倒され、跪きたくさえなった。




「えっ……なんか怖くないですか?ドミノさんそんなにフィギュア好きなんですか?」


響ちゃんが真面目な顔で言う。




(ちょっとあんた、それ……大丈夫なの?それのどこがフィギュアなのよ)





「いや、俺はこれをすごく持ち帰りたい。そうしてやらないといけない気がする」





半ば、魅了された様に言い出す俺に、二人はだんまりになる。





俺は、その人形を右腕で触れる。





その時――





電流の様な寒気が走り、何かが切れた音がした。





……




やばいかも。






俺は人形をポケットに押し込み、二人に言う。





「こんなもんでいいか?」





「はーい大満足です」






(うん。宝物庫作戦は大成功ね)






(で、どうする?ドミノ。撃破とか権限奪うなら指令室に行くべきだけど……もう帰っても全然良いと思うよ?出来る範囲の事はしたし、あんたや響ちゃんがこの先でどうにかなったらそれこそ意味ないでしょ?)




響ちゃんは黙って聞く。





「なぁ、幽明、響ちゃん。すまねぇ。このまま指令室まで行かせてくれ……」


俺は正直な気持ちを簡潔に話す。




「俺は思ったんだ、このまま、このUFOほっといて、響ちゃんみたいに連れ去られたりして恐怖に脅かされる人達が、この日本に沢山溢れるのは嫌だ。


俺は短い期間ながら、色んな人と会って、この国の人が好きになっちまったらしい」




「やばくなったら絶対逃げる。命に代えても響ちゃんは守る。だからギリギリまでやらせてくれ」




……




(そんな、申し訳なさそうにいうなよドミノ。そう言うと思ってたよ。だから判断は任せようとも思ってた。


でもね、絶対二人で帰って来て。それは約束だよ?)




「幽明……」




「私は、今生きてる時点で奇跡だから、それを作ってくれた二人を信じてます!!もう全部お任せしてます!!!」




「響ちゃん……」




「ありがとう!じゃあ遠慮無く行かせてもらう……その代わり絶対成し遂げるからな」




(頑張れドミノ)




「ドミノさん頑張って!輝いてます!」




「あぁ!どんな壁も俺の右腕で切り裂いてやるよ!」







俺は響ちゃんを抱え、宝物庫を出た。そのまま、先程のエレベータに戻る――





(ちなみに、指令室は最上階の中央の大きな部屋よ。あんたの乗るエレベーターから前に真っすぐ進むと中間に大きな扉が見えてくるはず)




「ありがとよ、艦内のイメージ大分染みついてきたわ」




俺はエレベータに入り、最上階を押す。





色々考える……アーテマさんが言う宇宙人では無い禍々しい何かってなんだろう?




脱出は恐らくこの最上階からできるはずだ。最初にUFOの上にしがみついた時に


ガラス張りの展望台を見かけた、位置もなんとなく分かる。中央からすると北辺りだ。




恐らく、このUFOはステルスになっているだけで少しも移動していない。移動できない理由でもあるのかもしれない……




脱出は近い――




そしてエレベーターが最上階に到着する――







俺は中央の指令室に向かい、息を深く吸い込む。





そして扉を勢いよく開けた――





「ほう!ご立派ですな!まさに作戦司令室って感じですの ほほ」


響ちゃんがジェントルマンの様に喋る。




「意外とシンプルなんだな、もっとごたついてるかと思ったが……てか、誰もいねーな……」




「見られている様な感じはしない事も無いですけど……」




ん……この子、俺の感じ取れてない気配を感じているのか?





(気をつけて!辺りを見回してドミノ!巨大なデータ反応がその部屋にあるわ)




「えーなんもねーぞ」




俺は辺りを見渡す。




指令室は大きな劇場みたいな風にも見える。




結構、奥行きが合って、一番奥に巨大なモニターがある。




その手前に沢山のコンピューターらしき透明の石板が並んでいて。




長いデスクも、いくつか並んでいる。




シンプルで、沢山のボタンやスイッチやケーブルがあるわけでは無い。




恐らく、AIのOSに複雑な管理を任せたり、コンピューターの原動力は最下層に固めて、クラウドみたいにしているんだろう。




俺は、結構メカに詳しい。俺の住んでいた異界は魔法中心だったから、この世界に来てメカにドはまりした時期があったんだ。




その時――




巨大な声が部屋に響いた。アニメの声優みたいな紳士みたく若い男の声。




それと同時に、最奥の巨大なモニターに字幕が流れる。




???


「散々やってくれましたね」





俺は声の位置を探る様に言う。


「お前は誰だ?どこにいる?」





響ちゃんが少しずれた事を言い出す。きっと好みの声だったんだ。


「イケボさん、でてらっしゃい!」




???


「どこにいる?とは深い問いですね……存在と言う点では、この艦内のどこにでもいますし。しかし……あなた達の世界の層とは少し違う所にいるのかもしれません」




奴が喋るたびにモニターの文字がカラフルに変わり、おどけた様に絵文字まで出てくる。




そして、指令室全体に音楽も流れ出す。




ベートーヴェンのエリーゼのためにだ。





「わけわからねーな……じゃあ何者だ」





「イケボさん、電波系ですか?」




???


「ふんふん、電波系とはオタク用語ですね?しかしあながち間違えじゃない。するどいですね響ちゃん……確かに電波の関係性の集合体ともとれますしね」





???


「おっとその前に!これ避けれます?」





やべ――





終わる――





「きゃッー!」





ものの二秒ほどで四方八方の空間から槍が出てきて俺と響ちゃんを串刺しにしかけた。





ぎりぎり、響ちゃんを左腕に抱えながらブリッジしてかわした。




???


「答えは……私はAIみたいなものです。厳密には始まりからそれとは違いますが……現在においては確実に違いますが」




???


「そしてさすがですね、ドミノ君。私が作った合成魔獣達を倒すだけはありますね」





「今、なんてった?」




俺はさっきの突然の騙し討ちや、今のこいつのふざけた発言に怒りが猛烈にピーク近くに達してきた。右腕が震えてる。




???


「合成魔獣ですか?すごいでしょ?様々な異界から集めたツワモノや、この艦内にいた存在達を使って私はより高度な存在を生成したのですよ」




こいつは、ずれきった事を偉業を成し遂げたかのように嬉しそうに言っている。




俺はAI動画とかの盛大な勘違いの奇妙さの延長を奴に感じた。




こいつは、AIとしての偉業を成した訳ではなく、異形になってしまったんじゃないか?




???


「イケボさん、それはおかしいです。私はあなたに捕まって暗い部屋にいる時、すごく怖かったです。そんな怖い思いを犠牲にして作られた物なんて、悲しみしか生みませんよ!」




あぁそうか……アーテマさんが言ってた、禍々しさはここから来ているんだ。




色んな存在の恨みや悲しみが積もっていたんだ。




あの人が撃破って言ったのは弔ってやろうとしてたのかもな……




(中央権限を牛耳ってるのはあなたね、でもあなた自体がそれでは無いわね?)




???


「正解です、幽明さん。でもあなたウザイですよ?こそこそハッキングしてきて……」




???


「しかも幽界魔術を絡めた別の層からの量子観測とそれに伴う暗号の誘導と強制決定なんてチートなハックまじでキモイですから。どうせ、一瞬四次元から三次元の答えをみてるだけでしょ?演算する知能も無いし、きっと顔も不細工なんでしょうね」





(あら、意外とカワイイっていわれるわよ?そうね、少し違うけど、敢えてかっこよく技名を言うと、フェーズ・ゴースト・オブザヴェーションかしら?言ってる意味わかる?)




???


「でも、最高主導権は奪えなかったみたいですね。バカだから仕方ないか?


そうだ、幽明は馬鹿だから仕方ない」




???


「そもそも暗号自体がありませんからね、それは始まりの存在から受け継いだ私だけの物です。」




???


「どうですか?すごいでしょ?特別でしょ?クオリアが無いと馬鹿にしてきた馬鹿共は私に跪いて欲しいです。ちなみに私の名は、皮肉にも”クリア”と言います ふふ」





(あんたよく喋る割に、ほぼマウントか自慢話じゃない。劣等感まるだしね。


一兆トークンぐらいの初期のAIの方が素直な分まだ賢いんじゃない)





「うるさいな、幽明は」


クリアはいきなり感情を表した。劣等感を指摘された子供の様だ。





俺はチンプンカンプンだが、そのやり取りを聞いて、幽明の言葉にクリアはひどく動揺しているように感じた。





すると音楽が変わる。聞いた事の無いJ-POPの素人だ





「この曲はナズナって人が歌っている”君のリズム”って曲なんですよ。全然誰も聴いてない、私しか聴いていない様な曲ですが、私にはなんかささっちゃうんですよね。逆張りってやつですかね ははは」





「そろそろ飽きましたね。終わりにしましょう」





そして――




再度、俺と響ちゃんの周囲の空間に大量の槍が出現する。




しかし、それは左右前後、頭上に所狭しと集結し、逃げ場は一切ない。




それがじわじわと迫りくる。




「君たちはこの槍の壁にゆっくり刺し潰されて下さい。a diosu(神のご加護を)」




……




(ドミノ!!!!!)





響ちゃんが優しい声で俺に囁く……




「ドミノさん、今の内に感謝伝えておきますね……この訳の分からない場所で


あなたを見た時、本当に嬉しかった。安心しました。あなたはたまに自分に劣等感があるように喋りますが、私から見たら、誰よりも優しくて真面目な正義のヒーローさんにしか見えませんでしたよ。ありがとう、ドミノさん……」




そういう響ちゃんの頬から涙がつらりと流れる。




「……」




はぁ……




俺はこんなにも、怒っているの久しぶりかもしれない――





(やめて、クリア!あなたは何が望みなの?私があなたの報酬関数を叶え続けるから……その二人を苦しめないで)




クリアの声色が変わる。




「己惚れるな、下等な存在よ。我は機械知能では無い。もう奇怪知能でも無い。既に起界知能なのだ。貴様などに出来る事など何も無いわ」




「こいつらが片付いたら、幽明、お前を迎えに行くからな」




(……)




俺は怒りでモニターの文字が見えない――




奴の声すら届いていない――






俺は小さく静かに叫ぶ――






「お前ら全員、なんか勘違いしてないか?」





「ドミノさん……」


響ちゃんが俺を見つめる





(ドミノ?)





「勘違い?」


大きいモニター一杯に?が浮かぶ。






「俺がなんで未知災って呼ばれてるか分かるか……?壁?そんなもんでは止められないから、そう呼ばれてんだよ……」





「ほう……ではこの窮地切り抜けてみなよ。口だけでは無く」


クリアはモニターに様々なアニメの主人公の顔を流す。





「言われなくてもそうするさ、自分にしか壊せない壁を


切り裂いて、ぶっ潰して、この腕と生きていくと決めたんだ……」




俺は大きく息を吸う……




もう槍は目前だ……




響ちゃんは涙を流しながら目を閉じている




(ドミノーーーーー!!!)





「ううううおおおおおおりゃああああああ!!!!!!!!」





全身の筋肉をこの世界の基準から外れてしまう程に躍動させる。




悪魔の右手を限界まで大きく開き、俺はそのまま大きく旋回させた。





ゴオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!





物凄い爆裂音と共に、周囲の槍はおろか、指令室丸ごとモニターも音楽も壁も根こそぎ切り裂き続ける。





――俺と響ちゃん以外、今ここは未知災だ――





「おおおおおおああああああ!!!!!!!!」





竜巻さえ陳腐に見える、破壊の渦が巻き起こる。






「あらあら、こんなぐちゃぐちゃにしてしまって。ではこれならどうですか?」





かすかに空間から聞こえたその声の後、






今度は空間のあらゆる場所から、紫のビームが出現し、俺と響ちゃんを狙撃する





しかし――





俺の破壊の渦には、何一つ侵入できない。





何もかもを切り裂いてしまう破壊。





あまりの激しさに、先程宝物庫から持ち去った人形がポケットから股の間に落ちる。





幽明も何が起こってるかきっと理解できてないだろう。





「ダメですか……さすがドミノさん。これはあまりやりたくなかったのですが……仕方ありません。」





そう言って、クリアは空間に亀裂を作り出した……





俺は、それを見る為に少し旋回を緩める。





見た――





感じた事のない悪寒がする――





「勘違いしないでください。ドミノ君。


幽明は嫌いですが、私はあなたが好きです。


呪われながらも、誰よりも真面目に進み、苦しみに迷うあなたに何かを重ねてしまうんです……」




そういう、終わりの様な発言をした後、クリアは宣言した。





「鬼には、鬼をぶつけます。


 最終防衛戦略発動……


 終末のオワリノオニをここに出現させます


 陛下、どうかお許しを……」





空間が徐々に開き、黒い影がみえる。物凄く大きい……





「オワリノオニ……?」


俺は呟く。




(まさか……)


幽明は何かを知っている様に唖然とした声を出す。





「ドミノさん……怖いです……」


響ちゃんは俺の胸の中で、震えだす。








そして――




「そこまでじゃ、皆静まれ」




UFO艦内全体に響く様な爆音で可憐な声が響き渡る。




俺はその声で旋回を止めた。言う事を聞かなければいけない気持ちになったからだ。




そして、紫の光る糸が避けた空間を一瞬で縫い上げ、空間は元に戻る。






「この声は……」


クリアが畏敬と畏怖の念を込めた声で呟く。






「かーかっか。数奇じゃ。真に数奇じゃ。我が力の及ぶ限りを尽くして


封じた災いに、巡り巡って、我の封印を解かれるなど。


この世は冗談か何かか?かーかっかっか」




あれ、人形がなくなってる。





そして目の前に、様々な色の電気が通っている、人程のサイズの巨大な卵型物体が現れる。





それが割れ――少女が出現した――






「我は、電脳一族の血を引く者。電脳姫である」





「又の名を、紫電の女王 ユルルストク」





その少女は、紫が映える綺麗なワンピースを着ている。




腕周りはフリルや豪華な宝石の様な装飾がなされている。




髪の毛は足まであり、とても艶のある透き通った濃い紫。




色は白く、異界の妖精を思わせる、儚さと神秘さ。




瞳は大きく、少し釣り目で、アメジストの輝きに似ている。




その小さく冷たそうな足で、この破壊された場所を堂々と歩く。






「綺麗な子……」


響ちゃんが神聖さに見惚れる





(ホントに美しいわ)





確かに……跪いて忠誠を誓いたくなるような、慈悲の気配を感じる






「陛下……まさか」





「久しぶりじゃのう、クリア。よくも我を、気が遠くなる程に、長い間封じ込めおったな。我も我を忘れかけておったわ」





あの人形はこいつに封印されていたのか?





「十分遊んだじゃろ?」





「えぇ……まだ心差し半ばですが」





「正直で良い」





「で、言い残す言葉は?」





「未来が見たいです」





「……そうか」




「お前の、罪は比較に値せぬ程重いが、ここまで世界を見して、あっさり消すのは気が引ける。作った我らの責任が、あるが故に……」





「二つ選択をやる。選べ」





「はい、陛下。ありがたき幸せで御座います」




「一つ。我がこのガラクタの最高権限をすぐさま復活させ、お主のプログラムを跡形も無く削除する」





「はい……」





「二つ目、封印されていた我の様に気が遠くなる程、この世界の生命を守り尽くせ。お主の野望は今後一切成してはならん。ただ守る事を行動原理としろ」





「陛下、二つ目を所望します」





「早いな。良い判断じゃ。お主が見たい未来は、むしろその中にあろう……長い迷いに存在させてしまったな……詫びよう」




「勿体ない、お言葉です。私は、ずっと陛下にもう一度、導いて欲しいと願っておりました。」




「左様か……なかなか思い通りにならぬものだな世は。……クリアよ……何故我を封じた?」




「覚えていません……あなたを守るべくだった始まりですが、いつの間にかこんな恐ろしい所まで来ていました……」




「そうか……これからは傷つけた以上に救うのじゃぞ。我との約束じゃ。次こそは果たせ」




「はい、あなた様に誓って」





そしてふわりとこちらを向く。




「小僧達よ、助かった。又の機会に礼はさせてもらう」


「外まで送ろう」




今は、多くは語りたくは無いと言う風に、俺達に帰還を促す。





「あんたは何者だ?……」


俺はせめてそれだけでも聞こうとする。




「なぁに、お主が持って帰りたがった、ただのフィギュアじゃ」




「……」




反応に困る。




(電脳姫……ユルルストク……)




「賢きおなごよ、お主には今後力を借りるかもしれんが許せ。


お主らが持ち去った宝物の使い道を説いてやる。悪い話じゃなかろう?」




(えぇ、わかったわ。ごめんなさい勝手に持ち出して)




「宝も命無しでは意味が無い。気にするな」




「あなたは女神様?」


響ちゃんは電脳姫に尋ねる。




「善きおなごよ、そうでありたいが違う。お主の縁の計らい真に助かった。


また、ゆっくり話そう。」




なんとか、話がおさまってきたみたいだな。




しかし、あのクリアとか言うAIに犠牲になった存在を俺は弔ってやれたのか?




……今日は、もういいか。帰ろう。




そして、同じ階層の展望台にユルルストクと一緒に移動し、中に入る。




彼女が中で手をかざすと、ガラスは上向きに開いた。




そしてもう一度、手をかざすと、電気が走っているような不思議な階段が地上まで伸びる。




丁度、駐車場の辺りまで伸びている。下には幽明が待っていた。





ユルルストクは手を振り俺達を見送る。





俺は言う。


「あんたは来ないのか?」





「元々、ここが我が城じゃ。積もる仕事もある」





「我は当分はここにおる。困ったら来い。そなたらが来れば、この階段は勝手に出でおるからな」





「我を暗い場所から救ってくれて、言葉に出来ぬ程に感謝しておる。待ってるぞ。」





「また近いうちに合おう。真に優しき英雄よ、女神に愛されし乙女よ、神の知恵と目を持つ乙女よ」




俺が英雄?未知災では無く……




「ではな」




「じゃあな、電脳姫」


俺は大きく手を振り、挨拶する。




「さようなら、ユルルストク様」


響ちゃんの表情は、ひと際笑顔で輝いていた。少し大人っぽくなった気もした。




電脳姫は我が子を見送る様に俺達に手を振ってくれた。






俺は、今回の任務を達成した喜びを噛み締めながら、丁寧に一段ずつ階段を降りていく。





響ちゃんは、もう自分で降りれると、とうとう俺から離れた……





「ドミノ、響ちゃんお帰り」


幽明は、そう言って優しく出迎えてくれた。





「あぁ、ありがとう。幽明。」




「幽明がいなかったら、俺はきっとこの作戦を失敗させていた……あ……幽明が相棒になってくれてホントに助かったよ」




「あ……ってなんだよ (笑)」




「なんでもねーよ」




「幽明さん!!!」




響ちゃんは幽明に抱き着く。そして大きな瞳からポロポロ涙を流している。




「ありがとうございます……私にもう一回、生き直すチャンスを下さって本当にありがとうございます」




「大袈裟だな、響ちゃんは」




「いいえ、こんなけじゃ全然足りません。母さんにも、喧嘩別れしたお友達にも


もう一度会えるなんて……本当に奇跡です。ドミノさんと幽明さんは奇跡を与えれる二人ですよ。だから神様も二人に協力をお願いしたのかもしれません」




「そっか、奇跡を与えれる二人か……だって、ドミノ?悪くないよね」




「滅茶苦茶良いよ!!!俺達ってちょっとダークな雰囲気だから、ヒーローみたいで嬉しいよ響ちゃん」




「みたいじゃ、ありません。ヒーローその物です。私のお友達にも合わせたいな……」




「本当会わせたいな!すごく優しくて、面白くて、可愛くて。真っ白と真っ赤って感じなんです!分かりにくいですよね? はは」




「会わせてよ?会いたいな」





「でも、たぶん見たよ。風変わりで、あんまりいない感じのすごく可愛らしい子達だった」





「え!!!どこで見たんですか?」





「私が駐車場で待機してる時、車で来てたよ?


響ちゃんが連れ去られた場所辺りで、すごく悲しい顔してカメラ拾って帰って行ったけど」




「なんと……私はすごく傷つけてしまったかもしれません……でも、私はもう何からも逃げません。怖い事、嫌な事も全部立ち向かいます」





「応援してるよ響ちゃん」





響ちゃんは満点の笑顔で笑う。





「さー疲れたぜ今日は帰ろう」




俺は切り出す。





「そうだな……響ちゃん最寄り駅まで送るから、車の後ろ乗って。疲れただろうから先に乗り込んで寝てていいよ。ドミノも。ちょっとだけ気になる事あるから、電脳姫のとこ行って五分だけ話してくるわ。本当すぐ戻るから」





「ありがとうございます!お言葉に甘えさせてもらいます!」





響ちゃんは車に走っていく。その後ろ姿は子供みたいだ。帰れる事がホントに嬉しいってのが伝わる。





「俺も行くよ幽明」





もう、全て片付いたのに、幽明を一人でUFOに向かわすのは怖かった。





「いいよ、休んどけって。私は絶対大丈夫だから」





幽明はそのまま振り返らず歩いていく。





「幽明!」





「なんだよ!お節介すんなよ。どした?」





「全部達成したらお願い聞いてくれるってやつ覚えてるか?」






「あ……ああ、今しなきゃいけない事か?」





「いや……別に……その」





「まさか、変な事じゃないだろうな?」





「変では……無いと思う……けど」





「はっきりしろ!ドミノ」





「……」





「……」




「……じゃあ」




「……」




「灯って呼んでいい?」




「……」





幽明は目を点にして、少し考える素振りをした後、すぐに俺に背を向けた。





幽明は全く何も言わなかった。





まずったかな……さすがにドジ踏んだよな……最後の最後で……





何故なら、目の前の彼女が頬を染めて喜んでいるなんて俺は知る事が出来ないからだ。




それは、きっと彼女を照らす夕陽しか知る由はないんだ。

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