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第一章 出会い

私(北条陽菜)は、2回の浪人を経験し、誰とも話さない期間が二年もあった。高校生までの陽菜は、バレー部でキャプテンをしていて、人と関わるのは得意であった。

しかし、誰とも会わないうちに人を怖いと思うようになっていた。

そんな時に、今川勝頼に助けてもらう。



 桜満開だなぁ。そしてここの風景私好きだなあ。前あの人に、ああ言われたのもこういう桜の下だっけ?

 あー懐かしい。今あの人は元気だろうか。あれからちょうど3年経つのか。時の流れは早いものだ。季節は段々と変わっていくはずなんだけど、私の中ではずっと一緒だな。私にとって春はとても素敵な季節だ。あの3年前のことが昨日のように蘇ってくるよ。もし、彼が今死んでいるとしたら私も死にたいな。


 私は2年間の浪人を経て、大学に入った。現役と浪人含めての2年間私は、女を捨てて第1志望の大学に行こうと勉強した。だが、あと1.6点で落ちた。すごいあの時は悔しかった。結果が出た時、悔しくて1日中ずっと泣いた。結果、第2志望の大学に行くことにした。

 2年間がんばったんだ、大学生活楽しもうと、心を入れ変えた。そして迎えた入学式。なんと寝坊してしまった。私は急いで準備を行い、慣れないパンプスを履いて、一生懸命走った。しかし、慣れない靴のせいか、転んでしまった。

 ストッキングも破れた。しかも、スーツも泥だらけ、もう私はどうでも良くなった。このまま行かないこうかとも思った。けれども彼が、たまたま通った。

「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくれた。私は嬉しくて涙が出た。2年間親以外の人と喋ってないこともあって、私は上手く言葉が出てこなかった。「〇〇大学の入学式ですよね。まだ、間に合いますよ。僕がおんぶをするので、急いで行きましょう。」私は彼に言われるがままに、おんぶをされた。彼の背中はとても大きく感じた。


 なんとか入学式には間に合った。お礼をしようと思ったが、彼は違う学科らしく、急いで自分の入学式に行った。

 その人の友達がその人の名前を呼んでいた。今川くんと言うらしい。いい名前だ。

 私は、あの時の彼にお礼をしたい。


 彼に会えない辛さから私は1本のタバコを吸ってみた。最初は、不味くてむせた。だけど吸っていくうちに段々と気が楽になってきた。

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