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02 罪の塔
罪人たちを食べる そして生きる
罪人たちはとても 美味しい
まるで洗練された 極上の料理のようだ
それは食べ物ではないと分かっている
それを食べ物と認識してはいけないと分かっている
けれどとまらない やめられない
罪人たちをたいらげて まだまだ足りぬと
食べていく
一人残らず食べつくしても
まだまだいると 補充される
一体どうしてこんなことになっているのだろうか
ふと思った疑問も
食欲の中に消えてしまう
また罪人 お腹が空いた
また罪人 美味しそう
また罪人 満たされた
また罪人 美味しかった