第十話旅の口実を見つけたと言われたよ
第十話旅の口実を見つけたと言われたよ
「あのエルーカ先輩…………そろそろ二人を止めた方が良いのでは」
「そうするか」
私とシャミアのお宝を探し対決はエルーカの掛け声で終了した。
「帰ってから別の勝負するよルカ!!」
「不完全燃焼だったから受けて立つよ」
「あれ、みんな久しぶりだね」
どうしてここに師匠たちがいるの!?
「おっ、お久しぶりです」
緊張しすぎて上手く言葉が出ない。
「緊張しすぎだろルカ」
「緊張しない方がおかしいですから!! 師匠たちはどうしてここに?」
「ミドラとエリエルに呼ばれてな。それと困ったことがあれば言えよ」
シャミアは堂々と言った。
「お宝の場所を教えて!!」
「おーいシャミア、流石にそれは聞いたらダメでしょ。それに師匠たちが必ずしも知ってるとは限らないでしょ」
「知らないというわけではないが……聞くならノラに聞いてくれ」
フンス
「ノラ師匠、お宝の場所をお聞きしても?」
「みんなついてきて、案内するから!!」
「ノラがすまないな、弟子の前で良い顔をしたいんだと」
そして私たちはノラ師匠にお宝の場所まで案内された。
パカッ
「これがお宝だよみんな」
私たちが開ける前にノラ師匠が宝箱を開けた。
中には、金銀財宝……があるわけでもなく、一本の杖だった。
「これはじゃんけんで勝った人にあげるよ」
「私は遠慮しておきます。エルーカ先輩もですよね」
「当然だ」
「それじゃあシャミア……じゃんけん、ぽん!!」
「いや、私はいい。杖に興味はないから」
カァァァァ
「恥ずかしがるルカも可愛い」
なでなで
「もう、エルーカ……なでないでよ!!」
「エルーカ先輩……私も…………ってなんでもありません」
「素直になってくれていいんだからな」
なでなで
「えへへ、嬉しいですエルーカ先輩」
「ノラ……この魔力は」
「かなり上位の魔物だね」
ゴゴゴゴゴ
「ノアもノラも遅い!! 探したんだから……じゃじゃ〜んマモノくんです」
「魔力はこいつのか……こいつは本当に大丈夫なのかエリエル」
「大丈夫だよ。この可愛さを見れば分かるでしょ」
「我から離れろ」
「大丈夫そうならそれでいい。だが、危険だと判断すれば……分かっているな」
「分かってる。だから私がこの子の面倒を見る」
「それが一番心配なんだけどね」
「そこは安心しろ、俺も手伝う」
「ミドラが手伝うなら、心配はないか」
「さっきから貴様ら誰と話しているのだ?」
「マモノくんには教えてなかった。ミドラ族長の念話に近い能力で話してるんだ。その代わりこっちの考えは筒抜けだから、聞かれたくない時は今みたいに言葉にしないといけないよ」
「そうなのか? ということは我のも聞こえているのか?」
「それは私に聞かれても分からない」
「エリエル、本題を聞かせてほしい」
そしてエリエルさんが師匠たちに説明した。
「魔龍教……か、情報は私たちが調べておく」
私たちには話の内容はよく分からなかったけど、大変そうなことは理解出来た。
「あのさ、私たち四人で旅しない?」
「情報を集めるためですね」
「ルカの場合それもあるだろうけど、小さい時から旅の話を聞いてて旅の口実にしたいんでしょ」
「……うっ、流石エルーカよく分かってる」
「これでもお姉ちゃんだからね」
「っしゃあ、そういうことなら私もルカについていくからな。いつでも勝負が出来るからな」
「私はエルーカ先輩が向かうところについていくだけですから、当然ついていきます」
その後エルーカが親に話をつけてくれることになり、私たちは帰路についた。
読んでいただきありがとうございます!!
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