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芋洗いの話 ストーリーライン 及びシナリオ全体

登場人物

飛田 元とんでもマイマイズのボーカル、トビィと呼ばれる、現職、アルバイトと並行して芋洗いをしている

河原 小さな編集社の記者、トビィに取材する

C 河原の上司、とんでもマイマイズのファンで河原にトビィを取材をするように命じる



ストーリーライン


①Cからの仕事の指示、バズッた動画に写る飛田


②飛田を張り込むと遭遇することに成功し事情を説明するが忙しいから後にしてくれと言われる


③Cから飛田を尾行するように指示され、飛田を尾行する


④飛田は居酒屋に入っていき、河原は張り込んでいると飛田がべろんべろんになって出てくる


⑤河原は飛田を介抱する、酔いの回った飛田は自身が現在、芋洗いになったことを話す


⑥飛田の家に着く、飛田の家には芋の入った段ボールやバスタブの中で水に付けてある芋、『この芋は私が洗いました』と書かれた笑顔の飛田が映ったラベルがある


⑦翌朝、飛田の家を訪れる河原とC、飛田はきつい二日酔いになっており、最初は河原たちを帰らせようとするが河原たちが持ってきた味噌汁などにつられて家に上げる


⑧飛田はもうバンドマンに戻れないと考えている、芋洗いで忙しいからだ、Cはペースを握り、芋洗いを手伝うからシングルの一枚でも作ってほしいと懇願し、約束を取り付ける


⑨飛田を手伝い、ゆくゆくは芋洗いの仕事を引き継ぐことになった河原『この芋は私が洗いました』のラベルを張らされ続ける


⑩河原の呼び方に癇癪を起こす飛田


⑪芋をもらいに山に向かう二人、芋を作る業者にあいさつしに行く、芋盗りが現れ芋盗り退治に協力する飛田

『洗わない芋を食わせてやる』


⑫掃除のアルバイトをする二人


⑬町工場に向かう二人、芋洗いを自動化する機械式の芋洗い機の製造に対する抗議活動に参加する


⑭ギャングの遺体を回収する飛田と河原


⑮部屋で女と情事に及ぶ飛田と話し合う河原


⑯山で遺体を埋める飛田を手伝わされる河原


⑰飛田から逃げる河原、飛田と争う

『俺たちみたいなのはなあ、どうせ芋になるか芋洗うしかねえんだよ』


⑱Cに映像を見せる河原、Cは絶句する




シナリオについて、まだ書けていない部分もありますが、イメージはありますので、撮影までには埋まります

セリフ重視の部分から書いていきます

モキュメンタリーなのでセリフの量が多いシーンがあります、映画のシナリオや小説というよりは実際の会話に近いような文量が理想ではあります



①Cからの仕事の指示、バズッた動画に写る飛田

これから書きます


②飛田を張り込むと遭遇することに成功し事情を説明するが忙しいから後にしてくれと言われる

これから書きます


③Cから飛田を尾行するように指示され、飛田を尾行する

これから書きます


④飛田は居酒屋に入っていき、河原は張り込んでいると飛田がべろんべろんになって出てくる

これから書きます


⑤河原は飛田を介抱する、酔いの回った飛田は自身が現在、芋洗いになったことを話す

これから書きます


⑥飛田の家に着く、飛田の家には芋の入った段ボールやバスタブの中で水に付けてある芋、『この芋は私が洗いました』と書かれた笑顔の飛田が映ったラベルがある

これから書きます


⑦翌朝、飛田の家を訪れる河原とC、飛田はきつい二日酔いになっており、最初は河原たちを帰らせようとするが河原たちが持ってきた味噌汁などにつられて家に上げる

これから書きます


⑧飛田はもうバンドマンに戻れないと考えている、芋洗いで忙しいからだ、Cはペースを握り、芋洗いを手伝うからシングルの一枚でも作ってほしいと懇願し、約束を取り付ける

これから書きます


⑨飛田を手伝い、ゆくゆくは芋洗いの仕事を引き継ぐことになった河原『この芋は私が洗いました』のラベルを張らされ続ける

これから書きます


⑩河原の呼び方に癇癪を起こす飛田

・名前の呼び方が癪に障ったトビィ


飛田『お前さぁ、そのトビィさん?っていうのやめろよ』

河原『な、なんでですか?』

飛田『いや、俺がそう呼ばれたいと思ってるわけ?』

河原『すいません』

飛田『はぁ?』

河原『・・・』

飛田『いや、お客さんがそう呼ぶのは良いよ、そういうもんじゃん、なんかバンドマンって、なんかそういうふうにするじゃん、でも普段から渾名呼びは違うっていうか、普通にいやじゃん、大人なんだし、しかも君、ビジネスの場で来てるわけじゃん?芋洗?なりたくて来てるわけじゃん』

河原『はい』

飛田『じゃあ、おかしくね、なんか勘違いしてる感があるのね、で、俺はそれに付き合いたくないわけ』

河原『すいませんでした』

飛田『真剣に芋洗になるつもりなかったら辞めていいから』

河原『すいません、あの、すいません、』

飛田『なんだよ』

河原『あの、いや僕、そのなんて呼んだら良いかとかわかんなくて、』

飛田『はぁ?』

河原『いや、そのトビィさんを、そのなんて呼んだら良いかわかんなくて』

飛田『はあ!』

河原『すいません、だから、そのなんて名前かわかんなくて』

飛田『だったらなんで俺が教えなきゃいけねぇんだよ』

河原『いや、そうじゃないと僕、呼び方がわからないから』

飛田『わかった!わかった!わかったって、』

河原『いやだから、なんて呼び方が良いかとかって』

飛田『知らねぇよ、自分で考えろよ』

河原『えっと、その、、、先輩とか?』

飛田『なんで俺がお前の先輩になるんだよ』

河原『だって芋洗の事を教えてもらうわけじゃないですか』

飛田『いやだから、違うって、その先輩っていうその感じが嫌』

河原『、、、そのお名前とかって聞いても良いんでしょうか?』

飛田『はぁ?』

河原『いや、その無理にとは言わなくて、その無理にお願いしてる訳ではなくて』

飛田『わかった、わかった、うるさい、飛田』

河原『え、ひ、ひあ?』

飛田『ヒ・ダ!』

河原『あっすいません、ヒダさんですね』


⑪芋をもらいに山に向かう二人、芋を作る業者にあいさつしに行く、芋盗りが現れ芋盗り退治に協力する飛田

『洗わない芋を食わせてやる』

これから書きます


⑫掃除のアルバイトをする二人

これから書きます


⑬町工場に向かう二人、芋洗いを自動化する機械式の芋洗い機の製造に対する抗議活動に参加する

・ラッダイト運動に参加する飛田と河原

駅前に集まっている5人ほどのラッダイト運動家達に近づいていく二人、


運動家達は和気あいあいとした雰囲気でおしゃべりしている、運動家が近づいてくる

リーダー『あ、あの僕らLuddite運動の』

飛田『芋洗いです』

リーダー『今日はありがとうございます、では揃ったのでいきましょうか?』


移動し始める運動家たちと飛田と河原、

運動家たちは和気あいあいとしている


河原『あの、今日は大所帯っすね』

飛田、無視

リーダー『今日はそんなに多くないですよ』

河原『あっそうなんですか』

リーダー『大きい工場に行く時は100人ぐらいになるときもあります』

河原『へー、すごいですねぇ、工場に何をしに行くんですか?』

リーダー『機械を破壊しに行きます』

河原『え、、、』

運動家①男『知らないんスカ?ラッダイトつて機械打ち壊しっていう意味で、18世紀から19世紀にかけてのイギリス、産業革命当時、工場に機械が導入され始めた事で、手工業者の低賃金化などの搾取が多発した中で生まれた考えなんです』

河原『、、、ストライキ?みたいな?』

運動家①男『ストライキ、ですか、うーん、悪化した労働条件に対する抗議活動みたいなニュアンスもあるんですけど、なんていうんだろう、もっと哲学的というか、』

リーダー『スローライフ』

運動家①男『そう、スローライフなんですよ、その、機械化することで競争には勝てるんですけど、物質的には豊かになるんですけど、でも僕ら人間の競争って地球を犠牲にしてるだけじゃないですか?しかも競争に勝った人と負けた人が出てくる、そういう社会の在り方よりも、人間同士が大切にし合うような在り方を目指すべきでその為に資本家利益の為のテクノロジーにはNOを突きつけるみたいな、SDGSみたいな、』

リーダー『SDGSと似てますけど、SDGSは地球温暖化とか環境問題とかの言い訳みたいにしかなってない、創始者のNed Ludd達は、まさに今先進国で起こってるさまざまな社会問題、例えば、資源の不足、格差、少子化、人間関係の希薄化、自殺の増加、外交軋轢による戦争、そういった物がテクノロジーの発達によって発生していく事を18世紀には予想していました、過度なテクノロジーの発達が本当は必要ない事に最初から気づいて行動していました、今の社会構造だと、人間よりもテクノロジーが極端に強くなってしまう、テクノロジーが人間を支配してしまう、本当はもっと良い人間とテクノロジーの向き合い方やバランスがある、Ludditeはそれを考えて実践していく運動です』

河原『・・・それで機械壊すんですか?』

飛田『芋洗いだってお菓子とかに使う全自動式の機械があるんだから、それをちょっと応用すりゃ、俺等も一発でクビだし、んなもんぶっ壊すに決まってんだろ、俺等は機械をぶっ壊せるから来たんだぞ』

河原『・・・』



町工場に着いた運動家達


リーダー『ごめんください』

町工場の男『はい、なんですか?』

リーダー『Luddite運動で来ました』

※リーダーはラッダイトの発音を英語風にお願いします

町工場の男『はぁ?』

リーダー『Luddite運動です』

町工場の男『あー、ラッダイト?』

リーダー『そうです』

町工場の男『うち?いま?それ今日?』

リーダー『はい』

町工場の男『えー、ちょっと待ってて、ラッダイトきたよ!?』

町工場の男は工場の主を呼ぶ

町工場の主人『なにー?』

仕事をしていた町工場の主人が息を切らしながらやってくる

町工場の主人『ラッダイト?』

リーダー『Ludditeです』

町工場の男『うちで今日やるって』

町工場の主人『ラッダイトって急に言われても』

町工場の男『今日駄目っすよ、間に合わないっすよ、納期が』

運動家①男『その間に合うか間に合わないか微妙な納期を間に合わなくさせる事が大切なんです』

町工場の男『いやだから、取引先の都合があるんで』

運動家②女『その取引先はあなたの大切な人よりも大切なんですか?』

町工場の男『はぁ?えぇ、』

運動家②女『上司の方とか、納期とか、そういうのは一旦おいておいて、あなたはどうしたいんですか?あなた自身の問題なんです、あなた自身の行動なんです』

町工場の男『どうしたいって』

運動家②女『機械があり続ける事で、機械に縛られ続ける人生になるんですよ、機械は電気で動いてるんじゃない、あなたの人生を燃料にしてすり減らしてるんです』

町工場の男『ちょっとまってくださいよ、おれ機械壊さないっすよ、だって、機械壊したら、また買い直さなきゃいけないじゃないですか、で費用がかかる、設置し直す作業をするのもおれじゃないですか』

運動家③女『それが良いんですよ!あのね、機械を壊せばその分だけ費用がかかりますよね、でもラッダイト運堂で破壊された機械を企業は保険で買い替えます、あなたの過失にはならないし、あなたの損失にもならない、そして、機械を設置し直すにはあなたのような熟練工が必要になる、なんならあなたへのニーズが高まってあなたの給料があがるかもしれない、私達は機械を壊し続ければ良いし、あなたは機械を設置し直し続ければ良い、そうすることで企業側はより良い社会のバランスの在り方を考え直せるようになる』

〈町工場の主人『もう、だめだこいつら、話しても意味ないから、黙って手動かせ』

↑※運動家②女の長台詞の途中に噛ませる〉

運動家④男『だいたい保険なんてヤクザのみかじめ料みたいなもんで、払い過ぎてるんですよ、だから保険会社が運用出来てるんですよ、今までぶんだくられた分を取り返さなきゃいけない、あなた達の労働に対する無償の善意に彼らは甘えすぎなんです、それじゃいけないってわからせないと、聞いてますかー?聞いてますかー?ダメだロボットなっちゃった、リーダー、ロボットです』

運動家③『機械じゃなくて人と向き合ってください、あなたの人生を愛してください』

運動家①『もう良いよ、リーダーが』


リーダーが許可書と鈍器(あとで考えます、バット、バール、ハンマー)をもって作業をしている工場の主人に近寄っていく


リーダー『機械を壊してもいいですか?』

町工場の主人『・・・』

リーダー『黙っているということは反対はしていないっていう事ですね』

町工場の主人『・・・』

リーダー『僕らは運動の許可を取っていますし、機械を壊しても悪いことをしたことにはなりません、反対もされていないなら、機械を壊しますね』

リーダーは鈍器を振りかぶる

町工場の主人『やめてくれ!』

リーダーは、鈍器を止める

リーダー『ではやめますね』

町工場の主人『・・・』

リーダー『この機械は壊しません、僕らは人を傷つけたい訳じゃない、この機械はきっとあなたにとって大切なもので、壊されたくないんじゃないですか?』

町工場の主人『・・・』

町工場の男『当たり前だろ、もう、良いでしょ、こいつら頭おかしいですよ、もう警察、警察呼びましょ』

リーダー『警察を呼んでも良いですよ、でも問題の解決にはならない、僕らは許可を取って活動しているし、機械を壊さなきゃいけない責任もある』

町工場の男『はあ?』

町工場の主人『・・・』

リーダー『まぁ、落ち着いて、僕らは人を傷つけたいわけじゃない』

リーダー『できれば、機械を壊されたくないですよね、』

町工場の主人『・・・』

リーダー『でも僕らがここで機械を壊さずに帰ったら、あなた達はLudditeに反対したという事になります』

町工場の主人『・・・』

リーダー『Ludditeに反対したという事を経営者はポジティブには捉えません、反抗しない弱者とか、むしろ今まで甘い汁を啜って来たんだ、もっと搾取すべきだ、と捉えます、環境の改善は先延ばしされ、納期はさらに逼迫し、無償の労働が増やされ続けることになります』

リーダー『でも、Ludditeをして止まった仕事の分は有給が保証されます、仕事を止める正しい権利なんです』

町工場の主人『・・・』

リーダー『それでも僕らも皆さんが大切にして来た仕事を奪うような事はしたくないです、』

町工場の主人『・・・』

リーダー『例えば、事務の方が使っているパソコンやモニターを壊させてもらえませんか?それなら簡単に買い替えられます』

町工場の男『そんなんで意味あんのかよ』

リーダー『あります、Ludditeに賛同して頂いた事になりますから、それをもとに報告書を作成します、皆さんの労働環境を改善する必要性が公的に認知される事になります』

町工場の主人『・・・』

リーダー『止まるのは事務方の仕事のみですが、その影響を考慮して工場の作業員にも有給が必要になる旨も記載します』

町工場の主人『・・・わかった』


運動家達、リーダーを褒めている

『あの人、さすがだわ』『やっぱり、寄り添うっていうのが、違うよな、俺等と』

『本当に工場の人の事を考えている』

等など


リーダー『芋洗いさん、すいませんでした機械を壊せなくて、、、』

飛田『・・・』

河原『あっはい、いやしょうがないッスよね』


床にモニターとパソコンが置かれている、

それを運動家の人達が一発ずつ鈍器で小突いていく、全員が一発以上ずつ小突けるように女性もいるので優しく小突いている

小突くというより、そっと触れているみたいな感じ

運動家の人達は和気あいあいとした様子だ

飛田の順番が回ってきた

飛田は大きく振りかぶって激しくモニターに鈍器を打ち付ける

飛田『合コンじゃねぇんだ!!!』




⑭ギャングの遺体を回収する飛田と河原

取引先から連絡が入り、現場へと向かう飛田、

河原『今日、現場このへんなんですか?』

飛田、無視している

河原『今日、荷物多いっすね』

飛田『だから?』

河原『はい、』

飛田『あのさぁ、お前ここで待っとく?』

河原『すいません、いや、その全然、もうバリバリやるんで』

飛田『いや、バリバリとかそういう意味じゃなくてさぁ』

河原『あっすいません、もうずっと黙っとくんで』

飛田『だから、そういう話してねぇ、あ』

飛田の携帯に連絡が入る

飛田『失礼します、頂いた住所もうお近くまで来てて、はい、すいません、もう近くまでは来てて、はい、、いえまだ、その着いては居ないんですけど、、急ぎますか?、あ、大丈夫ですか、すいません、、はい、、、、あの?今日って何割ぐらいでありそうですか?、いや確率でいうと、すいません、、、はい、かしこまりました、もう着きますんで、、はい、、ありがとうございます』

携帯を切り、少し足早になる飛田、追いかける河原

飛田『お前、くるの?』

河原『はい』

飛田『おまえ、、、まぁ、良いけどガタガタ言うなよ』

河原『はい、ガタガタって』

飛田『いや黙れよ』

河原『・・・』

飛田『あとお前言う事聞けよ、仕事だから』

飛田『あっ、あとお前、カメラ切れよ、お客さん写ったらおかしいだろ』

河原『あっはい、』

暗転し音声だけになるカメラ


しばらく移動する二人、

河原『飛田さん、現場この辺すか?』

飛田『バカ、お前勝手に喋んな』

河原『、、、』

河原『あれ、お客さんなんですかね、』

飛田『だから黙れって』

河原『いや、挨拶とか、あの人会釈してくるから』

飛田『うるせぇって黙れって、お前ここしゃがめって、』

河原『すいません、』

飛田『バカ、奥に詰めろよ』


河原『あっ、もう一人来ましたね、あっちの人がお客さん?なんですか』

飛田『黙れ』


ギャングの二人が話し合っているが次第に口論になり、銃声が轟く

銃声が轟く寸前に飛田は河原の頭を下げさせる

飛田『お前、撃つとこ見んな、バカ』


先に来ていた会釈を交わしたギャングが銃で相手を撃ち殺す


河原『飛田さん』

飛田『勝手に喋んな』

河原『違うって、飛田さん』

河原、震えている


お客さんのギャングがこちらを見て合図をすると飛田は立ち上がる

飛田『バカ、お前も来いって、』

飛田、河原を引っ張って立たせてお客さんに近づいていく

河原『いや、』

飛田『だからガタガタ言うなって、お前ちゃんとしろって』


飛田『すいません、今日ちょっと遅れちゃって』

お客さん『良いよ良いよ、今日ふたり?ちょっとサイズ大きいもんね、人工にんく二人だよね、ごめん、一人でやってるわ』


飛田『いや違うんすよ、ちょっとこいつ、仕事教えなくちゃいけなくて、おい、』

河原の頭を下げさせて挨拶させる飛田

お客さん『良いって、良いって、大変でしょ、なんか、色々と』

飛田『イヤ、ホント、人工にんくとか良いんで、コイツ別に使えるやつじゃねぇんで』

お客さん『そりゃ悪いよ、トビィさんにも悪いよ、せっかくさぁ、』

お客さんは死体の服から白い粉の入ったパケを取り出して河原に渡す

お客さん『これ、良いよ、足つかないから』

飛田『お客さん悪いっすよ、』

お客さん『良いって良いって、俺等みんなどうせいつか芋洗ってもらうんだからさ』

飛田『いやいや、それは笑えないっすよ』飛田、お客さん、笑っている

お客さん、河原にパケを渡そうとするが、河原はそれをハッキリと拒絶する

河原『無理、無理っす』

飛田『バカ、おまえご厚意だろ、もらっとけ、すいませんね、こいつバカなんで』

飛田、河原に白い粉のパケを受け取らせる

お客さん『良いって、良いって、新人さん?トビィさん優しいし腕もあるから、ちゃんと勉強してな』

傷跡に専用のスプレーをかけて、テープを貼る音

飛田『すいません、ありがとうございました!、、、よし、やるか、、、おい、、、おい、お前、足持てよ、お前、早くやんねぇと終わんねぇぞ、チャッチャッか、チャッチャッかやれよ』


車の中、さめざめとしている河原をなだめる飛田


車の中、血のついた白い粉の入ったパケが映っている


飛田『あのさぁ、別に、その人のことを知ってたわけじゃねぇだろ?』

河原『・・・』

飛田『それに、さぁ、お前も俺も別に撃つとこは見てねぇじゃん、撃ったその瞬間を見てるわけじゃねぇから、別にあの人が殺したかはわかんねぇよな、遠くから別の人が撃ったかもしれねぇじゃん、』

河原『それ、本気で言ってるんですか?』

飛田『本気も何も実際そうじゃん、俺がさお前の頭をさ、こうやって下に向けたわけだ、あのタイミングで、じゃあもう、わかんねぇじゃん、わかんねぇんだからさぁ、良いんだよ』

河原『そういう考え方するんですか、こういう、ひ、こういう事って、っていうか、こういう事って普段からあるんですか?』

飛田『なんかその、こういう仕事みたいな、言い方が良くねぇよ、お前は、』

河原『なんで、僕がそんなん言われないといけないんですか?』

飛田『だから、その仕事だからさぁ、ジャンル分けみたいなことすんなって、そりゃさぁ嫌なことはいくらでもあるよ、でもそういうもんじゃん、仕事って、そういうの全部で仕事だから、いちいちそういうので一喜一憂するみたいな考え方が駄目なんだって、お前、凄いスポーツ選手とかが、そんな考え方しねぇだろ、ああいうスポーツの人とかでも全部が全部好きって訳じゃねえんだよ、地味な練習とかさぁ、食事の制限とか、プレッシャーとか、海外行くなら英語とか、そういうの全部込み込みで仕事じゃん、お前も、一個の仕事やるんだからさぁ、その仕事の分の全部のことは受け入れるしかないんだって、だからごちゃごちゃ言うなって俺いったよな、たぶんお前さぁ、なんか感情的になってるけどさぁ、それ今日の仕事が特別ショックだからとかじゃないから、お前自体の甘さが出ただけだから、最初っから中途半端なの、気持ちが1番は気持ちが、だから、なんかちょっと気に食わないことがあったらいちいち感情的になっちゃうの、今回の仕事が特別おかしいんじゃなくてお前自体がおかしいの、お前が合わせるの仕事に、仕事がお前に合わせてくれるとどっかで思ってるからそういう態度になるの』


河原、途中で泣き出すが飛田は無視して説教を続ける



⑮部屋で女と情事に及ぶ飛田と話し合う河原

遺体の処理をしている飛田と河原、するとチャイムが鳴る

慌てる河原、

河原『飛田さん、俺、もう、』

飛田『バカ、』

飛田、覗き穴で確認する

飛田『あっ、ちょっと待って』

飛田『お前片付けろって』

河原『はい、』

慌てる河原、机にカメラを置く、以後定点での撮影

飛田『ごめん今日、もうひとり居て』

女性『あぁ、そう』

女性が入ってくる


女性『シャワー浴びていい?』

飛田『・・・』

河原『今、ちょっと、壊れてるっていうか、』

女性『今日、使ってんの?』

飛田『・・・』

女性『別に気にしないけど、、、帰れって事?』

飛田『良いよ、良いよ、』

上着を脱ぎ始める二人



飛田『おまえさぁ、なんか、やりたいこととかあんの?欲しいものとかさぁ』

河原『、、、特にないです』

飛田『ああそう、』

河原『、、、』

飛田『芋洗になってどうすんの?』

河原『えっと、芋洗になったらっていうか、記事になったら、もちろん、記事にして良いところとか考えますけど、飛田さんのバンドの記事とか音源とか世の中に出せたら、めっちゃ凄いっていうか、』

飛田『そんなん凄くねぇよ』

河原『いや、めっちゃ凄いんすよ、上司とかも凄いって言ってますし、僕が芋洗いになる価値はあるって思うんで』

飛田『その上司とか君らからしたら凄いのかもしれんけど、俺が居なくても俺的な奴っていう枠を他の誰かがやるだけだから、別に凄くないんだよね』

河原『、、、そうかもしれませんけど、僕らにとってはやっぱり凄いんで、、、』

飛田『お前自身はなんかやりたいこととかあんの?ほしいもんとか』

河原『、、、まー、今は、だから、仕事頑張るってことなんすかね、まぁ、それぐらいしか出来ることもないんで』

飛田『それ本気で言ってんのか?』

河原『本気っていうか、そうですね、、、』

飛田『だとしたら、お前は俺等を見下しているよ』

河原『はぁ、、、すいません』


~事後~


娼婦を撮っているカットに変わる

娼婦はカメラに一瞥し、

娼婦『やる?』

河原『あ、いいです』



⑯山で遺体を埋める飛田を手伝わされる河原

これから書きます


⑰飛田から逃げる河原、飛田と争う

『俺たちみたいなのはなあ、どうせ芋になるか芋洗うしかねえんだよ』

これから書きます


⑱Cに映像を見せる河原、Cは絶句する

これから書きます



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