母乳と探検
右翼、左翼ファランクス隊形!そう言っても兵は動かないどころか消えていた。というかここはどこだ?
「立ったーー!!」
夫婦の姿が目に見えた。しかもかなりの巨体。そうか、ここはもしや巨人の世界に迷い込んでしまったのか?一刻も早くこの世界から逃げないと死んでしまう。まずは第一関門の私の体くらいの壁を越えた。だが越えた先は奈落になっていた。だが私は国王だ。完璧な着地ができるはずだそう思い、俺は一気に地面へと降りた。だがあの巨人たちに捕まえれてしまったのだ。
「外へ出ちゃいけませんよー」
あの巨人たちはまたあの魔のゾーンへと俺を誘ったのである。このままじゃこの世界から逃げ出せない。とりあえずあの巨人たちがいなくなるまで待つとした。この体は一体どうなっているのだ。腕と足が異様に小さい。もしかして俺はあの巨人たちに改造されてしまったのか!この世界は一体どうなっているんだ。やっとあの巨人たちが外に出たようだ。やっとこの壁から出れる。
まずはこの奈落のそこに俺は落ちた。もちろんしっかり落ちれるわけもなく、尻もちをついた。椅子や机もすごく大きくなっている。どうやらこの家はあの巨人だけではなく、もう一つの難関がある。それは犬だ。俺の体くらいあるチワワだ。もし俺の存在に気づけば、速攻俺は食われて死んでしまうだろうな。それだけは避けたいと思っていたところ、机の上には三本の槍がついている武器があった。しかも大きい。これなら犬に対抗できるだろう。
「Sors d'ici!」(そこをどけー!)
あの三本の槍はしっかりと犬の頭に刺さった。犬は悶絶しているようだ。これならこの家から脱出できる。だがドアノブは高いところにあった。ジャンプしても届かない位置にあり全くもって出れない。俺の人生はここまでか、と思ったが扉が開いた。どうやらあの巨人夫婦が帰ってきたのだ。ちょうど良かった。俺はあの巨人共の足をくぐり抜けていった。
だがやはり前まで見ている三倍の大きさでこの世が見えている。しかもこの世界はどうやら鉄でできた馬があるそうだ。しかも明かりを灯すものが火ではなく丸いものになっていた。この世界はどうやらあっちの世界よりもものすごく大きく成長していたのだ。とりあえずは色々な街を巡ってみよう。
「なんだあの赤ちゃん。」「あれはロボットか?」
?赤ちゃんといったのかあの下民は。道にあった鏡を見てみた。その鏡に写っていたのは生後9ヶ月くらいの赤ちゃんだった。やけに体が柔らかいと思っていたが、まさか赤ちゃんになっているとは思いもしなかった。とりあえずこの体じゃさすがにまずいと思っていたので一回家に帰った。だが、扉が開かなかった。結局3時間後に開けてくれたが寒すぎて顔が真っ白になっていたようだ。早く前の世界に帰りたい、、、
???「一回戻すか。」
彼らはまた元通りに戻ったのである