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ベッドの上の花嫁  作者: 野うさぎ
第2章 ハーフドラゴンと恋愛した場合
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第1話 異世界での生活

 私は、竜さんが好き。

 グルームのことが、どうでもよくなるくらいに好き。

 第一、ただの幼馴染のことなんて、私は好きにならない。


 好きになるのは、イケメンで爽やかで落ち着きのある竜さんだった。


 竜さんと一緒にいて、1週間になろうとしていた。

 最初は慣れなかったけれど、竜さんがどうしていけばいいとか教えてくれた。

 私は、その姿に胸の高鳴りが止まらなかった。


 竜さんのまわりには、人間がいなくて、ドラゴンとか怪物ばかりだけど、今の私はそんなものは竜さんがいてくれればこわくなかった。

 

 私は竜さんの提案により、髪を黒く染めた。


「似合ってる・・・・」


 竜さんは、照れながらもほめてくれた。


「ありがとう。


竜さんは、褒め上手なんだね」


「そんなことないよ。


俺は女の子と接したことなんてないから、どのような態度で、対応でとかよくわかんなくて戸惑っているよ。


ブライドは、本当にこんな俺が好きなの?」


「好きだよ。


大好きだよ。


でなきゃ、一緒になんていない」


「本当に?


誰かに言われたから、告白したとかじゃない?


人間の世界には、罰ゲームで告白するっていうのがあるみたいだから」


 どうして、竜さんは自分に自信がないんだろう?

 どうして、私が好きだってことを簡単に受け入れないのだろう?


 私は、こうゆうところを含めて、竜さんが好き。

 だから、私が自信を持たせてあげればいいんだ。


「そんな小学生みたいなことしないよ。


それに、私はグルームと監禁生活を送ってきたんだし、誰もそんな罰ゲームをする人なんていない。


グルームはどう思うのかわからないけど、私は今も竜さんだけが好き。


どのくらい、好きって言えばいい?」


「好きの回数とかで、俺は愛をはからないよ。


ただ、君が人間だというのなら、ブライドは親のところに帰った方がいいかもとか、警察に事情を伝えた方がいいかもって思って、その方が安心で、安全でしょ?


俺といても、危険なことばかりしか起こらない気がして」


 竜さんは、気を使ってくれている。

 もしかしたら、気を使わしてしまっているのかもしれない。


「私は、親とうまくいっていないの。


それに、監禁されて何年たっているとか実際のところ、わからないからさ、警察に報告しても、私は人間世界で生きていけるかどうか・・・・。


高校に進学することもできなければ、就職につくこともできない。


それが、誘拐されて、監禁されて人の末路でしょ?


人間世界に帰ってこれたとしても、私は生きていけない」


「そっか。


たしかに、人間世界はそこが冷たいよね。


被害者に対する支援もないもんね。


まともな人生を送れない人は、普通に見放しちゃうもんね。


俺も、見てきたから知っている」

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