表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

政略結婚の裏側

作者: 弥々

初投稿です。

「僕と結婚してくれませんか」


「はい?」


目の前の御曹司・桐生肇さんは何をおっしゃるんだろうか。脳が処理できない。偶然お気に入りの居酒屋が一緒で仲良くなっただけでも脳はパンク寸前なのに。


「僕は父の会社の跡取りなんだ。周りが結婚をしろとうるさくて。」


「あぁ。そうでいらっしゃったんですね。」


知ってますとも。同じ業界の人間なら誰でも知ってる。うちはあなたのところの足元にも及ばないぐらい小さいけど。


「孫はまだかといつも言われててね、、」


「桐生さんにはもっとお似合いの方がいらっしゃいますよ。


にっこりと言ってやった。イケメンでお金持ちで背も高くて、理想の旦那様だが、そんな世界には正直飛び込みたくない。


「君は美しくて、学歴もしっかりある。なんせ二人とも同じ業界で働いているからお互いの仕事の理解もあるし、〜〜〜」


なるほど。政略結婚の上で条件はいいけど力を持っていない人間を探していた感じか。御曹司も大変だなぁ〜。

っていうか、この人に同じ業界で働いていること話してたっけ?



「ということで、了承してくれるかな?」


あ、話終わった。


「ありがたいお話をありがとうございます。お時間を頂けないでしょうか?」


「もちろんだよ。いい返事を期待している」


、、すごく爽やかな笑顔でこっちを見ないでほしい。スマートすぎて私にはこの人は合わない。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



緊張する。グラスを持つ手が震えていて、手汗も凄くてグラスを落としそうになる。

しかし、失敗は許されない。失敗したら俺の心が死んでしまう。

12年もストーカーしてきたんだ。彼女の思考回路は基本頭に入っている。


いける。


「僕と結婚してくれませんか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 桐生さん、長年の恋(?)は実るんでしょうか……! 主人公には全く気付かれていないようなので、ここからの彼の頑張りを想像すると何だか応援したくなりますね。「いける」と思っているポジティブさがま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ