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087.誕生(二)

 恵理はロボット娘にされた事を自覚しなければならなかった。俗に機ぐるみとも呼ばれるネオニムロッドのスーツは、被験者の身体を一種のエネルギー発生装置にすることでシステムを稼働していた。体温は電気へと変換して機械を稼働させるし、私の循環器系は人工筋肉への供給システムだし、神経系は全体を統括する伝達系であった。そして意識はロボット娘として振る舞う事を矯正していた。


 「理恵は起動しました。システムに特に異常ありません。ただいま駆動系の最終チェック中です。あと五分で機械子宮から出るのが可能になります」


 自分はいったい誰に報告しているのだろうか? そう恵理が思っていると自分の姿が視覚イメージに送られてきた。いままでの自分は、どこにでもいる平凡な少女だったが、ロボット娘にされてしまった。その外観は量産型外骨格なので同じ姿をしたロボット娘は他にもいるはずだが、その内臓は私自身だ!  私の身体を材料にして誕生したやつだ! そう思うと恵理は嫌悪感でいっぱいになった。


 胸のふくらみは液体呼吸を補助する装置のほかにも、生身から人工筋肉へエネルギーを供給する器官が埋め込まれている。そのため、オリジナルの恵理よりも極端な巨乳になっていた。


 また腰の膨らみは様々な機器が埋め込まれていて、その機器の先端は恵理の体内へと挿入されていた。そして頭部は私の人間としての喜怒哀楽を封印し薄っすらとした微笑みを湛えて凍結した表情をしたフェイスガードが被せられていた。恵理は人間的な外観を奪われてしまった。恵理はロボットにしか見えなくなっていた。

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