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082.恵理改造!(七)

 まだこの時の恵理には「人間」らしさが残っていたが、それも終わりを迎えた。無数のロボットアームが彼女の肌に黒い液体を噴射し始めた。それと同時に全身に衝撃が走った。それは虫刺されの薬を塗られたかのように体温を奪ったかと思うと、すぐに猛烈に暑くなった。まるで熱湯に投げ込まれたかのように! その時、恵理の目の前にこのような文字列が並んだ。


 「皮膚にナノマシーンが進入しました。

  只今、汗腺を改変しております。

  また皮下組織の改変を行っております。

  毛細血管の接続回路を構築しております。

  それから・・・」



 その、一つ一つの意味はわけがわからないものであったが、簡単に言えば皮膚は機ぐるみを着ても平気になったということであった。


 機ぐるみは機械で構成された強化服で、特殊な金属素材と有機化合物で構成されているので、着用すると体温が籠り暑苦しくなるので、長時間の着用は不可能であった。そんなことがない様に皮膚はロボ娘の内蔵組織にされたわけだ。


 小型の工作ロボットであるナノマシーンが汗腺から侵入し、生身で生産される体温や汗を機ぐるみの外骨格へ放出するための回路を形成したうえ、さらに生身の皮膚組織と外骨格の間に展開する人工筋肉機関への血管網も成形されたのであった。その一連の作業によって恵理の皮膚は激しい痛みを伴った! 全身が火だるまにされたかのような激痛を!


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