076.恵理改造!(一)
機械子宮の中で恵理は改造され機械娘(ロボット娘)に生まれ変わろうとしていた。これから彼女を俗に機ぐるみと呼ばれるものになかに閉じ込めてしまうわけだ。
機ぐるみとは機械で構成された強化服という意がある。この機ぐるみを装着するためにどうしても行わないといけない処理があった。それは着せられる側の人間の処遇だ。
たとえば分厚い服を着る場合、真冬なら身体は動かしにくいぐらいで済むけど、真夏なら暑くて仕方ない。またご飯も食べるしトイレにも行かないといけない。そんな時は分厚い何かを着ていると厄介なことになるのは目に見えている。だから、ロボット娘になる前に体内処理が必要なわけだ。
「恵理ちゃん、気分はどうでちゅか?」
綾先生の茶化したメッセージが伝わってきて朦朧になっていた恵理の意識が戻った。この人は先生であると同時にサイバーテクノロジー、肉体と機械の融合を研究してきたマットサイエンティストだった。
「いいわけ、ないじゃないのよ! 先生がなればいいでしょ!」
恵理は不快感を込めてメッセージを送った。それにしても口にせずに意志が伝わるなんて気持ち悪い事であった。
「恵理ちゃん、私も被験者になっていたのよ。だから気持ちは分かるわよ。だから言わせてもらうけど、あなた羨ましいわよ」
「なんでですか!」
「だって、最新型の機ぐるみなのよ! もし本当に許されるのなら私が着たいわよ!」
どうも綾先生はロボット娘になるのが良いみたいだった。




