069.機械子宮(二)
恵理の意識にインターフェイスを通じて機械子宮でこれから自分に施される措置の概要データが送り込まれた。インターフェイスというものは一種のマインドコントロールが出来るものであるが、その時はまだ恵理の人格までは手を加えられていなかった。まだ、自分が改造されることに嫌悪感があったから。
「やっぱり・・・受けないといけないんですよねロボット娘に生まれ変わる措置を?」
恵理は本当に嫌で仕方なかった。機械子宮に閉じ込められていても。
「そうよ、年貢の納め時なのよあなた。それと意識をもったまま受けてもらうわよ。上層部が意識がある場合のデータを取りたいそうよ」
「え?」
研究員七号から聞かされた恵理は驚きしかなかった、機ぐるみ融合の措置は身体に負担がかかると聞いていたから。たとえるなら抜歯するのに麻酔なしでやるようなものだと。
「それはそうと、あなた。処女よね?」
「なんで今聞くんですか?」
恵理はなんでプライベートな事を聞くものだと憤慨した、だいたいロストヴァージンしたなんて自慢するような趣味はないし、したことなかった。まだ男を恋愛感情を持ったことなんて、なかったし!
「いやねえ、その時の措置は処女を失い時の痛みみたいなものなのよ。あなたはそんな痛みの経験ないようだから、たとえ話としてね、いったのよ」
「へっ?」
なんとなく融合措置の際の痛みは、どんなレベルなのかが分かる様なかからないようなたとえ話だった。それにしても研究員七号は経験した後でロボットにされたのかしらん? そんな事を恵理は思ってしまい、恥ずかしいと思った。




