068.機械子宮(一)
恵理は研究員七号から説明らしいものを受けた。それによると大まかに言ってこんなことだと思った。
改造とはいっても、一応、身体は改変しないから違うってしているけど、身体の中にあんなものやこんなものなど、入れているから一緒だと思う。
そんなことをしている組織の目的は、よくわからないけど、どうも「一人の超人ではなく全ての人々の人工進化」という事らしい。で、それで何故フツーの高校生を改造なのかは理解できなかったし、理解したくもなかった。それはともかく、恵理は今、機械子宮に閉じ込められていて、改造が終了しないと出る事が出来ないんだと理解した。
この機械子宮の正式名称は相当長い英文で、略称もあるそうだけど、誰かが面倒くさいということで、こんなイカレタ呼び方になったという。その目的は人間に機ぐるみを装着することだ。ここでいう機ぐるみは、機械仕掛けの強化服でそれを生身と融合させるのだという。
「研究員七号さん、あたいってどうなるのですか? ロボットに改造されるってことですか?」
彼女はもう諦めの境地だった。このイカレタ装置に入れられたら出る時はロボット娘姿になるのを覚悟するしかなかった。
「そうよ、もうすぐ準備が整うからね。簡単に手順を言うわよ。呼吸器の液体呼吸式への変換、消化器への人工栄養循環系への転換、排泄器および性器の閉鎖環境式への順応措置、皮膚組織の遮蔽措置、そして人工筋肉組織の展開よ。最後は拘束具の挿入で完成! 以上!」
その説明の言葉の一つ一つの意味が分からなかった恵理であった。




