064.頭の毛が!
驚いた恵理は起き上がろうとしたけど、閉じ込められている空間は棺桶のような大きさしかないのか、すぐに天井に頭をぶつけた。ぶつけたといってもラバーのような柔らかな感触であったけど、真っ白な閉鎖空間というのは本当に気持ち悪かった。動揺していると頭の中で声が聞こえてきた。相手はインターフェイス・システムを介して恵理とコンタクトを取ってきた。
「おめざめですか恵理さん? はじめまして私は研究員七号といいます。これからあなたの措置を担当させていただきます」
その声は女性だったけど、研究員七号ってどういう意味なんだ?
「あんた、どこの何者なんだよ! あたいをここから出しやがれ!」
恵理は不良のような毒付いた声色で言い返したつもりだったが、スッポンポン状態では気後れしてしまいそうだった。完全に防御など出来そうもなかった。
「あなたが、そこから出る時は機ぐるみを装着させていただきます。そうすればあなたは我々と同じような姿になれますよ。
そのまえに、どうしてあなたがそんな状態なのかについて説明します。その前にあなたの頭を触ってみてください」
研究員七号に促されるまま、頭を撫でてみると・・・恵理の髪の毛は一本も残っていなかった!
「なんでえ? あたいの頭が尼さんみたいになっている! なんでなのよ!」
とにかく恵理は激しく動揺した! 完全に皮膚が露出していた。




