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063.目が覚めると・・・
フォーマットが完了した時、恵理の意識は遠くなっていった。頭の中がかき混ぜられたかのようになったからだ。ああ、本当ならこんな所から逃げ出したいのに、身体は動かないしどうすることも出来なかった。だから・・・眠ってしまった。
完全に眠っている時は夢すら見ないかもしれない。だから彼女が次に目を覚ました時は、あっという間に時が過ぎていたのかもしれない。そして目を覚ました時に自覚したのは絶望的な状況であることであった。
目を覚ました時、あおむけで寝かされているのがわかった。また身体を締め付けられる感覚がないので、眠っている間にロボットのような姿になっていないのが分かった、でも・・・違和感があった。とにかく開放的な感覚があった。
どうしてだろうと思って手を動かして・・・動くんだと感激したのも束の間、すぐに奈落に落とされてしまった。手を胸にかざすと、すぐ私の乳房を触っていた。さらにまさぐると自分の滑らかな皮膚を感じるじゃないのよ! まさかと思って身体を起こして見ると、真っ白い空間の中に浮かぶ自分の身体・・・生まれたままの一糸纏わぬ姿をしていた!
思わず私は叫んでいた! なんで服を着ていないのよ! そんなの恥ずかしいよ!




