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060.ご機嫌いかかじゃないって!
綾先生の声が理恵の頭の中に響いていた。
「理恵ちゃん、ご機嫌どうでちゅか?」
ふざけるな! と理恵言いたかったが口は動かなかった。しかし何で綾先生の声が耳じゃなく頭に直接伝達されるのだろう? まさかエスパー? テレパシー? そんな風にしか思えなかった。
「ご機嫌ななめなの? 仕方ないわね、夜中だからね今は、ごめんなさいね。でもね、こうやって意志を疎通しているという事は、あなたの脳漿とインターフェイスの融合に成功したという事なのよ。なんだってインターフェイスに拒絶反応を起こしていないってことだからね」
拒絶反応? いったい何なんだインターフェイスってと思っていると頭の中でイメージが現れた。インターフェイスとは生体脳の電気信号の読み取り装置で、脳組織の電気信号を解析することで今考えている事の大半を記録できる量子コンピューター内臓の装置だという。しかし、一体何のためなのよ!
「綾先生、あたいをどうするのですか?」
「決まっているじゃないのよ、素体にするって事よ! 機械と融合した身体に改造するってことね」
綾先生は恵理を実験台にしようとしていた!




