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044.脱いだ彼女

　僕はみんなと一緒に校長室に入れられてしまった。初めて入ったが、応接セットには違和感のある機械類がおかれていた。それは何を意味するのか分からなかった。そして恵理が僕の前に立ちはだかった。

　「鈴木君！　あたい言ったよね生まれ変ったんだと！」

　恵理はそういって僕に手を突き出した。その腕はロボットそのものだった。

　「言ったよな、確かに。でも意味がよく分からんなあ」

　そう言いながら僕は差し出された彼女の手を触ってしまった。　「分からない？　仕方ないわね。あたいは半ば強制的に改造されたのよ、ロボット娘の試験体に！」

　「ロボット娘、それってサイボーグみたいなもの？」

　僕はマジマジと彼女の手を見ていると彼女は突然ブラウスを脱ぎ始めた！

　「まってくれ、いったいなにをするんだよ」

　慌てふためいたが、ブラウスの下から現れたのは裸ではなくメタリックボディの胸部だった。

　「あわてんぼうね！　あたいは学校にいる間は制服でいないといけないと規定されているのよ。でも、いまは本来のあたしに戻るのよ」

　「戻るって一体なんなんだ？」

　「決まっているじゃないのよ、ロボット娘の試験体に」

　彼女はしきりにそういうけど、彼女は最初の質問に答えず自分はロボット娘なんだと主張するだけだった。

　「決まっていると言われてもさ。だから金城さんはアンドロイドなの、それとも一体全体何なんだよ」

　早く彼女の口から本当の事を聞きたかった。