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030.機ぐるみへの誘惑

 昔から、着ぐるみの中に入っている人間を「中の人」と言うが、その時は「内臓」と言ってしまった。つまり機ぐるみと完全に融合しているように見えるからそう言った。しばらくXB002改に動きは無かったが、後ろから近づいてくる気配に気づき、ドキりとした。


 「困りますな、うちの機ぐるみ店員にその種の質問をするのは! 内臓が誰かについては言えませんが、中に被験者の女性が入っているのは事実ですよ、とはいえ遠慮していただきたいですね」


 それは白幡たちと同じ制服を着た女性だった。年の頃は三十代で綾先生とおなじぐらいだった。


 「すいません、ついきいてしまいました」


 「それはそうと君は鈴木翔太君だね。君の父さんにはお世話になっているのよ」


 「うちが、ですか?」


 その時、初めて自分の家が機ぐるみの一味に加担しているのを知ってしまった。なんてことなんだ!


 「そうよ、いま市内で増えている機械化衣装に協力していただいているわ。そのうち、君にも機ぐるみの被験者になってもらうかもしれないね」


 「僕が、ですか?」


 それは僕が機ぐるみへ誘惑された最初であった。しかし、その場で応じる事はしなかった。自分の家がどうかかわっているのか、それを知ってからにしたかったからだ。

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