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019.内臓の男女

 白幡の指示ではいってきた集団は、質問の有無に関係なく最初から入ってくるつもりだったのは明らかであった。準備して待っていただろうから。それにしても白幡たちの目的は? その時はまだはっきりしなかった。


 入って来たのは大きな装置を持った作業員と異形の男女だった。さっきの男女とはまた違っていたが、異様だった。二人とも真っ黒な全身タイツ姿だったから。さすがに、この二人の姿は生徒たちもざわついていた。一体何者なんだと。


 「みなさん、お静かに。そこの二人は先ほどネオ・ニムロッドの中の人と同じ姿です。このスーツは一種の生体調整スーツでして、パワードスーツを着用した際のアシストの役割を果たすものです。

 このスーツを着ていると、ある程度の環境の変化に順応できますし、ずっと着用していても必要な生体維持機能を持っておりまして・・・」


 白幡の説明はよく訳が分からないが、ここも機能の説明をしているのだろうが、生徒たちにはよくわからなかったようだ。すると、白幡はこんなことを言い出した。


 「まあ、簡単に言えば海に潜る時のウェットスーツみたいなものです。さしずめこれは機械と融合するためのスーツです。我々の事業は大きな身体改造を行わなくてもサイボーグ並みの強化人間に誰もがなれる社会の実現です!」

 

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