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初期は研究員がスーツの着用をしていたが、被験者が足らなくなってきた。そこで密かに羽原市の住民にも対象を広げた。最初のうちはアルバイトとしてだった。応募してきたのは中高年が多かったが、それは潜在的失業率が高く、生活困窮しているので僅かでも銭を値という人たちからの応募であった。
厳密な身体検査で合格したものに、機ぐるみを装着する試験が行われた。最初のうちは研究所がある地下空間で行われていたが、徐々に地上でも行われるようになった。でも、初期のスーツの環境性能は劣悪で、一般的な着ぐるみ人形よりも悪いぐらいだった。そんなときであった、スーツに革新的な技術が導入されたのだ、
それがサイバースーツと呼ばれる生身と機械を融合させるのに必要なシステムの一つであった。
