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159.あなたは機械と融合した少女
美咲は自分は最初からロボットして生まれてきたような錯覚を起こすほど馴染んでいた。もし心臓のドキドキがなければそう勘違いしそうだった。また、全身が気持ち良いのにも戸惑っていた。これって何なのよ? 答えは出せなかった。そのときクレアの後ろに見覚えある姿が現れた。綾先生だった。
「せ、先生? どうしてここに?」
自分が思った事が人工音声装置から発声され驚いてしまった美咲はおもわず唇を抑えようとしたが、そこは球面であった。
「まあまあ、里中美咲さん! あなたはロボット娘なのよ! 今日からあなたは機械と融合した少女よ!」
綾先生はそういって美咲のボディに触れた。すると美咲の素体に外骨格からの触感がフィードバックされ、戸惑った。自分って人間なのそれとも・・・
「あたいって、おかしくなりそうよ! なんでこんな身体にしたのですか! あんなに嫌だった金城さんみたいな身体に! でも気持ち良いのよ! どういううことなのよ!」
美咲は自分のボディに触れて、余計気持ちよくなっていた。




