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144.少女はオシメを着用してから
仁美は特製の薬剤の匂いで気持ちよくなっていた。この薬剤は一時的に人間を機ぐるみの内臓にするためのもので、効果は半日ぐらいしかなかった。
「金城さん、気持ちいいよ! わたしって変なの?」
うっとりとした顔で恵理を見つめていた。
「変じゃないわよ、薬剤の効き目が表れているってことよ。終わったらこれをはいてね」
恵理が袋から出したのはオシメだった。それは、医療従事者が手術の時に使うものであった。
「オシメ? なんで?」
「決まっているじゃないの。機ぐるみというかガイノイドスーツを着用したらいちいち脱いでトイレに行けないのよ。脱いでいたら間に合わないしね、まあそんなところよ」




