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134,見覚えあるけど思い出せない

 翔太は、そのような仕草をする年配女性が朝夕散歩をしていたのを思い出した。その女性は何気なく鎖骨の部分を左手でスリスリする変な癖があった。目の前のディープブルーの機体がそのような仕草をしていたので、内臓されているのはその女性のはずだった。しかし、顔も名前も思い出せなかった、あんなに毎日のように姿をみていたはずなのに。でも相手は翔太の事は分かるようだった。


 「鈴木くんよね? あなたの御両親に感謝しているわ。だって、こんな素晴らしいボディに生まれ変われたんだから。一応、半年という約束だけど、もう一生このボディの中にいたいわ。若返った上に力が満ち溢れてくるしね。それに調子が悪かったのもウソみたいだわ!」


 彼女に人工発声装置は嬉しそうに発していたが、それは年配の女性ではなく、ガイノイドそのものみたいであった。明らかに体形も違うし・・・名前を聞こうとした瞬間だった。脳裏に、エラーメッセージが浮かび上がった。ガイノイドの内臓の正体を聞いてはならないと! 翔太も外観は人間のままで、目の前のガイノイド達と同じように思考が制御されていた! なんて、ことをしてくれたんだよ・・・


 「それはいいですね! これからどうするのですか?」


 翔太の口は思っていたのとは別の言葉を発していた。

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