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106.恵理の目覚め
恵理は憂鬱な朝を迎えていた。ロボットの外骨格の中に肉体が閉じ込められてしまってから、全身が強く拘束されている感覚に苛まれているからだ。眠っている間は忘れていても意識が戻ると、悪夢へ逆戻りといった感じだった。
「生命維持に問題なし、システム起動中です」
恵理の頭の中にそんなメッセージが送られてきた。それは外骨格からのもので恵理をロボットにしている元凶だった。恵理は鬱陶しかった、目覚まし以上にそんな強力なものはないといえる。常に自分を監視し身体を拘束しているのだから!
恵理は起き上がった、自分の寝台から。今の恵理は人間ではないので布団の上で眠ってなくロボット専用のラックを自宅の廊下に設置していた。一応自分の部屋にもベットがあるが、機械化されたボディが横になると壊れる恐れがあった。また布団など必要としないので、ラックの上で横になっていた。
「おはよう、恵理。目覚めどう?」
母が様子を見に来てくれたが、彼女も機ぐるみを着用しているので異様な光景だった。
「よくないわよ、本当はアクビしたいわね。あたいってロボットそのものなんでしょ、今は!」
恵理のボディは彼女のオリジナルの身体のフォルムに合わせてはいたが、胸と腰は機器が内臓されているので大きなものになっていた。




