101.本部へ(六)
目の前のメタリックボディのロボットの内臓は恵理のはずだ。しかし動画を見せられた後でも信じられなかった。人間を機械化してしまうという狂気に。それにマインドコントロールされているだろうから、恵理の答えはわかり切ったものだった。
「そおねえ、気持ち良いし幸せよ! 人間の娘に戻りたくない! なんてね」
それが本音なのか言わされているのかは分からなかった。でも、どっちが翔太にとっていいのかは分からなかった。その時、ドアをノックする音がして、二つの影が入ってきた。綾先生とロボットだった。
そのロボットは女性型であったけど、理恵よりも一回り大きく、なんというか戦闘用のような感じがするフォルムだった。背中には無数の装置を背負っているように見えた。
「金城さん、鈴木君。ようこそラボへ! 正式な名称は今は教えられないですが、ここは世界を変革する技術を研究しているところです!」
綾先生はそういったけど、なんで公立高校の生物教師がこんなことをしているんだろう? そういえば、先生って赴任してきたのが五月だった。なんで担任が交代したのか意味が分からなかったことを思い出した。
それはともかく僕は先生に色々質問したかった。しかし隣にいるロボットが恐ろしいオーラを発しているような気がして、しづらくて仕方なかった。それを察したのか綾先生は聞かれもしない話をし始めた。




