表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/63

ステータス

遅れてすいません

「なぁ、カナハルム」

「なんですか?」

「お前の名前長い。カナハルムだから、カルって、呼んでいいか?」

「カルですか。はい! それでお願いします!」

「いきなりだけど、カル。お前のステータス見せてくれ」


 今回、カルを俺の鍛冶屋に居候させようとした理由だ。カルのステータスが気になる。


「ん〜、いいですけど、何も面白くないですよ?」

「大丈夫だ、面白さは求めてないからな。それじゃ、頭に手を乗せるぞ」

「はい。いつでもどうぞ」


 この世界では、鑑定のスキルを持っている奴が、鑑定したい奴の頭に手を乗せて、反対の手を紙に手を乗せ、鑑定のスキルを発動されると、紙に相手のステータスが現れるという、少し面倒なのだ。これの簡略化も、ルークの目指しているものだ。


―――――

名前:カナハルム

年齢:15

性別:男

種族:人族

HP:D

MP:E

筋力:C

防御:E

俊敏:D

運:S


魔術適正

火・風・光


スキル

剣術・体術

―――――


「ほれ、鑑定結果が出たぞ」

「ありがとうございます。ん〜、弱いですね」

「そうだな、弱いな」


 この世界のステータスは、ギルドのランクと同じように、F〜SSまである。それを踏まえてまた見てみよう。弱いだろう。

成長限界はなく、みんな一様にSSまで行くことができるが、SSまで行くのに、一生では足りないと言われている。今までの歴史で、1つだけ突出して鍛えれば行くことができると、身をもって教えてくれた人たちがいた。けれども、ほかのステータスがみんなEやD、いってもCまでだった。このことから、みんな全部を平均的に鍛えることにしている。


「まぁ、運がいいからスキルは獲得しやすいんじゃないか?」

「そうですね。成長速度upとか取れたらものすごく嬉しいんですけどね。取り方がわからないんですね」


 スキルも、取ることはできるが向き不向きがあり、全てを取ることは千年は掛かるだろう。いったい幾つのスキルがあるのか知られていないんだから。


「そうだ、ルークさんのステータスも見せてくださいよ」

「ん〜、そうだな、俺のステータスが見たければ、俺が出した課題を1つクリアしろ」

「課題ですか? それほどまでに、ルークさんのステータスは秘密なんですね」

「まぁな。それで、課題を出す前に、カルの魔術はどこまで使えるんだ?」

「えっと。火と風が中級までで、光が初級までしかできないですね」

「なら、課題は、光魔術を中級まで上げて、実戦で使えるようにしろ」

「実戦で使えるようにしろ、ですか!? それは、いつまで?」

「期限は設けないぞ」


 魔術は、使えるようになるのは簡単だが、そこからが難しい。使えるようになっても、最初の方は実戦では使い物にならない。中級の魔術を覚えても、形ができて消えていく。これが、魔術の最初の頃だ。これを実戦で使えるようにするには最低でも二ヶ月は掛かると言われているほど難しいのだ。


「頑張りますよ! 一刻も早くルークさんのステータスをみたいですから!」


 こうして、カルの厳しい修行が開始された。

ブックマーク、感想、評価は下からお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ