表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/63

side〜ルーク〜 出会い

一章ではこんな感じで、ルークとカナハルムを交互に出していきます

 カナハルムがある一行を助けていると同時刻、ルークも一人の少女を助けていた。時は少し遡る。


「転移も無事成功したし、少し王都でもみて回るか」


 転移してすぐに、何も問題は起こらなかった。なので、当初の予定通り王都をみて回るかことにしたのだ。

 ルークは、カッコいいおじさんのイメージがよく合う。ボサボサの茶髪に、無精髭、顔をカッコいいし、身長はそこそこ高い。そして、貫禄もある。

 そんな人が王都でそのまま歩くのは結構危険なのだ。


「ねぇ、あの人かっこよくない? 声かけてみなよ」

「えぇ、やだよ〜。恥ずかしい〜」


 そんな会話がいたるところから聞こえてくる。そこで、ルークは「隠密」のスキルを発動させた。


「あ、あれ? あの人どこにいったの?」


 うまく発動したようだ。それからは、王都の観光にシフトチェンジした。ってか、こっちが本命だったね。忘れてた。


「たったの20年じゃあんまり変わらんな。大きな災害もなかったようだし」


 王都の観光を終わらせたルークは自分の鍛冶屋に戻るために、裏道に入った。あと少しで自宅に着くってところで、少女が倒れているのが見えた。


「君! 大丈夫か!?」

「……う、うぅ……お……か」

「え? お、かって、君のお母さんに何かあったのか?」


 少女は苦しそうな顔をして何かを呟いていた。それが途切れ途切れで、何を喋っているのかあまりわからない。

 すると、「グゥー」っと、お腹が鳴った音がした。


「え? グゥーって、もしかして、お腹すいてて倒れていたのか?」


 少女はコクッと小さく頷いた。


「そうか。なら、家でご飯を振舞ってやるよ」

「あ……りが……とう」


 自宅に運び食事を机の上に置く。

 少女は、初夏時の匂いに誘われるように歩き、一気に平らげていった。


「うまい」


 その一言を置いて、少女はふらりと倒れてしまった。いや、


「すー、すー」


 可愛い寝息を立てて熟睡している。

 安心したんだろう。それから1日が経ち少女が目を覚ました。


「ん、う〜ん。ここ……は?」

「お、起きたか?」

「誰!?」


 ルークが声をかけると少女は近くにあった自分の杖を手に取り、魔法陣を展開した。気が動転しているようで、こちらを攻撃しようとしているようだ。


「ディスペル」

 

 ルークが無詠唱で魔法を放つ。その魔法が少女が展開した魔法陣に直撃し、ガラスが割れるような音を立てながら消えていった。


「君を助けたのに、その仕打ちは酷いんじゃないか?」

「え? 今何を? 助けた? はっ!?」


 そこで、今誰に向かって魔術を放とうとしたかを理解した少女。


「あ、えっと、ごめん、なさい。助けて、くれて、ありがと」

「君名前は?」

「わ、私、マリー」

「そうか、マリーかいい名前だな。よろしくな」

「……よ、よろ、しく」


 こうして、魔術師マリーがルークの鍛冶屋に転がり込んできた。

準備期間長すぎたかな


ブックマークと感想、評価待ってます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ