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旅立ちと移動

第一章終了!!

ブクマ10人ありがとう!!

 カナハルムが旅に出るといってから、三日が経った。


「明日旅立ちか」

「はい。今までありがとうございました」

「おう、俺も楽しかったぞ」


 カナハルムが旅に出るといってから三日、ルークと一緒に旅の準備を始めていた。

 旅の準備は案外簡単だった。ルークが、アイテムボックスを作り、旅に必要なアイテムの、テント、薪、寝巻、いす、水、こんな感じものを用意した。火は魔術で出せるので、今のカナハルムには問題はないが、MPがあまりないので、こんなことで魔術は使えない。そこで役に立つのは、ルークのアーティファクトだ。魔力は、身に着けているだけで補充でき、使うときにも薪の近くで使うだけで、火をつけられる優れものだ。


「旅の準備は大丈夫か?」

「はい。ルークさんのおかげで、だいぶ楽に終わりました」

「そうか。それはよかった。今日は最後の晩餐だな」

「ちょっとルークさん。最後だなんていわないでくださいよ。これからも一緒に食べましょうよ」

「ま、いいじゃねえか。作ってくるから、待っとけよ」


 そして、ルークは最後の晩餐にふさわしい料理をカナハルムに振舞った。


「いやー、ルークさんのご飯は美味しいですね」

「そういってもらえて、ありがとな。さ、明日も早いんだから、もう寝ろよ」

「わかってますよ。それでは、おやすみなさい」

「おう、お休み」


 カナハルムが寝るのを見届けた後、カナハルムに渡したアイテムボックスにとある細工を施した。


「これで安心だな」


 この細工が発動しないのをルークは、祈っている。


「さて、俺も寝るか」


 夜が明け、今は門の外。


「それではルークさん。行ってきます」

「おう、元気でな。風邪引くなよ」

「は、はい!」


 カナハルムは、冒険者が多く集まる、ルルークに向かっている。新しい仲間が、見つかればいいが。

 こうして、カナハルムはこの街を後にした。

 ルークは、カナハルムが見えなくなるまで見送り、自分の鍛冶屋に戻っていった。


「この部屋だな」


 ルークが今いる部屋は、鍛冶屋の工房だ。この部屋には、とある魔術が施されている。

 それは・・・この部屋丸ごとの、転移だ。


「次の町は、どうしようかな。王都にでも行くか」


 こうして、ルークの次の行き先は王都シャリンベルに決まった。


「転移」


 ルークの鍛冶屋は世界中にあるが、点々としているから、実際どこにいるのかは本人にしかわからない。


「さて、久しぶりの王都だ、先ずは王都の探検と行きますか」


 ルークが、王都に転移した同時刻、カナハルムはある一行の馬車を盗賊から助けていた。

次は第2章です!!


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