クラルテははしゃぐ
迷宮祭当日になりました!
えいえいおーです!
とにかく祭りですよ!
思いっきり騒いじゃいましょう。
もう!ヴェセル様はテンションが低いです!
もっとパーっと盛り上がりましょう!
でもテンションの高いヴェセル様も想像ができませんねえ。
まず、テンションが上がらないです。
まあ机上の空論ですし、考えなくて良いですね!!
話し合った結果、私とヴェセル様が勇者様のダンジョンに、プロミネさんが別のダンジョンに行くことになりました。
プロミネさんはまだあのダンジョンが苦手みたいですね。
私たちはそれぞれ二手に分かれ、ダンジョンに赴きます。
私とヴェセル様は勇者様のダンジョンに着きました。
やっぱりへんぴなところにあるんですよね。
まあ今は関係ありません!
迷宮祭を楽しむだけです。
私はヴェセル様とダンジョン内部を覗き込みます。
いますね。
大きなスライムさんが中央に。
しかしそれも一瞬、ヴェセル様がダンジョンに入った瞬間に終わりました。
スライムさんは2つに分かれ次の階層に行く道になりました!
すごいです!
まるで海の中を歩くような感じですよ!
私たちはスライムさんが作ってくれた道を通って、二階層へ下る階段までやってきました。
ん?
なんでしょう?
一瞬違和感を、いや、懐かしい感じがしました。
まあ気にせずに行きましょう!
二階層に行くと、そこはどこもかしこも木だらけ、森の階層です。
ヴェセル様がいうには、ここに二匹の虫がいたらしいです。
私は虫に苦手意識なんてないのですが、どんな感じなんでしょうか?
がさがさ
おっと、早速やってきたそうです。
ではお姿を拝見しちゃいましょう!
私は体ごと、音の鳴ったほうに振り向きます。
いました!
見た目の印象としては、アリっぽい虫とグソクムシっぽい虫です。
わわっ!目がキラキラクリクリ可愛いです!!
しかし虫さんたちは私のほうに見向きもせず、ヴェセル様の肩にしゅぱっと乗りました。
くっ悔しくなんてないです!
ちょっと残念ですけど...
私たちは森の中を歩きます。
少し、家の周りの森を彷彿とさせるような感じです。
私たちが森のちょうど真ん中あたりに来ると、背後から声がかかりました。




