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魔王は跳ぶ

遅寝遅起き

今日も今日とて港町ウンアに向かう途中だ。


ウンアに向かう途中に大きい川があり、それの上を橋を通って渡る必要があるらしい。

俺たちは橋のところまで来た。


「ええっ!橋が壊れちゃってます!どうしましょうヴェセル様!」

「ああ。」


橋が壊れている。

川の幅は10メートルほどで歩いて行けそうだが、あまり濡れた服を着るのは好きではないので、濡れずに渡りたい。

そこで一つ思いついた。


「俺がお前を持って渡る。」

「ええっ!歩いて行くんですか?」

「いや、跳ぶ。」

「ヴェセル様はそんなにジャンプ出来るんですか?!普通の人はできないですよ?!」

「たぶんできる。」


俺は直感に従ってクラルテを持つ。


「お姫様抱っこですか…」

「?」


クラルテが何か言っているが気にしない。

膝を曲げ、跳ぶ。

そして向こう岸に着地した。

案外余裕で行けた。


「こ、怖かったです…今度から心の準備をさせてください...」


クラルテを持っている手がぶるぶるしている。本当に怖かったようだ。


「で、でも、本当に跳べるもんなんですね....私じゃ跳べませんよ。」

「そうか。」


そう言いながらクラルテはその場でぴょんっぴょんっと飛び跳ねている。


「怖かったですけど渡れてよかったです!それでは、どんどん先に行きましょう!」

「ああ。」

そう言いながら俺たちは道を歩いていく。


潮の香りがする。港町ウンアはもう目前、なのかもしれない。

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魔王は歩く。(改稿版)
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