魔王は持って帰る
改稿版でもよろしく(๑╹ω╹๑ )
俺は不思議なダンジョンの入り口に立っている。
とりあえず宿に戻ろう。
もう夜が近づいて来ている。
「ただいま。」
「ヴェセル様!おかえりなさい!」
「おかえり、そっちはどうだったんだい?」
「ああ。御守りと世界樹の素。」
俺がそう言うと、クラルテとプロミネがむせた。
どうしたのだろうか?
「せ、世界樹の素って本物ですか?!」
「ちょっと見せておくれよ!!」
すごい形相で迫られながらも、俺は麻袋から取り出し見せる。
「本物ですね。私にはわかります。」
「そうなのかい?あたしにはただの種にしか見えないけどねえ。」
ふむふむ。
二人が言うには「世界樹の素」は伝説級の代物であったらしい。
曰く何かの調合に使えるらしい。
とにかくすごいもののようだ。
「これは売れませんねえ。価値がありすぎです。」
「そうさね。今回はあたしらの負けだね。」
いつの間に勝負をしていたのか勝ってしまった。
アイアムザウィナーだ。
「じゃああとは物を売って、明後日デインジャを出発しましょう!」
「そうしようか。全くあんたらといると暇がないねえ。」
「ああ。」
俺たちはあと数日で旅立つ。




