魔王はドナドナ
最近朝が早くて、私つらい_(┐「ε:)_
次の日、クラルテが言った。
「今日はみんなで現地の人の話を聞きましょう!!」
昨日は本当に観光名所にしか行かなかった。だからだろう。
クラルテは今日も元気いっぱいだ。
俺と寝ぼけているプロミネは、クラルテに引かれて、宿から出される。
小さいのに意外とチカラ強いことだ。
朝が老けて、昼前になってようやく、この都市に住んでいる暇そうな人を見つけた。
デインジャの朝は冒険者が波のようにダンジョンに向かっていて、現地人に会う前に、三人が分かれてしまったのだ。
そして今やっと、合流を果たしたというわけである。
「すみません!今お時間いいでしょうか?」
「ああ、いいよ。何か用かね?」
「はい実は、今名所を探していてーーーー。」
俺たちが行った、名所という名所を伝える。
「それだと、名所はもうないね。」
「そうですか...」
「ん?いや待てよ?この時期だと...」
暇そうな人は何かを数え始めた。
そして、思い出したかのように話し始める。
「君たち、名所ではないけれど、名物ならこの時期にあるよ。」
「名物...ですか...?」
「ああ、そうさ。その名も「迷宮祭」っていう祭りだね。」
「お祭りですか!楽しそうです。」
「うーん...嬢ちゃんは楽しめないかもしれないねえ。楽しむのは主に冒険者さ。」
「一体どんな祭りなんですか?」
「ああ、それはねーーーーー。」
クラルテと暇な人が話に夢中になった。
なんでも、「迷宮祭」なるものがこの時期にあるらしい。
それは、ダンジョンの宝箱の中身が十倍ほど豪華になるらしい。
確かに冒険者にとっては、稼ぎどきだろう。
「そうですね。私たちも行ってみましょうか!お金はまだありますが、多いことに越したことはありませんよ!」
そうして、一週間後の迷宮祭に行くことになったのである。




