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魔王は上級者

俺は宿を出てダンジョンに向かう。


今日は順番的に上級者向けダンジョンになる。

ダンジョンに入ろうとしたら、声をかけられる。


「兄ちゃん、魔法は使えるかい?」

「ああ。」

「そうか。ならいい、ここの敵は魔法じゃねえと倒せないんだ。注意しなよ。」

「りょうかい。」


ここの魔物は魔法しか効かないらしい。


俺はそのことを頭の中で反芻しながらダンジョンに入る。

ダンジョンはやはりというか洞窟のような感じだ。


ひゅおー


何やら風が吹いているような音がする。


俺は音が聞こえた方角、前方へ歩く。

するとそこには半透明のてるてる坊主がいた。

名前はレイスだったはず。

レイスはこちらに近づいてくるがある一定の距離をとって、近づいてこない。

俺が疑問に思いながらも、軽くレイスに触れると、


しゅうー


空気が抜けた音がしてレイスは倒れた。

入り口の男は魔法を使えと言っていたが、なんのことだったのだろうか?


ともかく、俺はダンジョンを進む。


カチッ


何か音がした。

そして前から、こちらの頭めがけて矢が飛んできた。

俺はそれを掴む。


矢だ。


普通の矢が飛んできた。俺は一応麻袋に入れ、ダンジョンを進む。


ここのダンジョンに出て来るのは、昨日もいた妖精とレイスだけで、時々矢が飛んでくる。


そして最奥らしき大きな空間に出た。


真ん中には大きな鎌を持ち黒い布をかぶった、まさに死神といった風貌の魔物がいた。

ダークレイス、確かそういう名前だった。


ダークレイスはこちらに気づくと近づいて来る。

しかしレイスと同じく一定の距離から近づいてこない。

俺が触れると大鎌ごと消えて、宝箱がピロリンと出てきた。


宝箱の中身は、黄色がかった半透明の結晶だ。淡く輝いている。


そして俺はゲートをくぐり外に出る。


中級者向けダンジョンと上級者向けダンジョンはどちらも簡単だったなと思いながら。

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魔王は歩く。(改稿版)
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