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魔王はダンジョンの前
ダンジョン都市デインジャに入った。
「まずは宿をとりますね。」
「ああ。」
「一部屋でいいですか?少しお金がもったいないので。」
「ひ、一部屋かい?!ヴェセルも一緒の部屋なのか?!」
「はい。もちろんそうですけど。何か心配事とか...あります…?」
「い、いや、ないよ!じゃあ一緒の部屋で....」
俺はプロミネを倒したから、嫌われているのだろうか。
嫌われるのは嫌だ。
何故だろう...?
考えてもわからない。
とりあえず今はクラルテたちについていこう。
俺たちは一部屋借りて荷物を置き、ダンジョンに入る準備をする。
クラルテはダンジョンには入らず、ずっとデインジャ都市内の探検をするらしい。
街の探検も旅の醍醐味と言っていた。
「ヴェセル様は武器いるんです?」
「武器...」
俺は武器を持ったことがない。
まあなんとかなるだろう。
「いらない。」
「そうですか!わかりました!」
そうして今日は買い物をした。
明日からダンジョンへ潜る。




