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魔王はさらわれた
俺は男に運ばれる。
足音が反響することから、狭い道か地下にいるのだろうか、と思った。
ドサドサ
俺は袋から出された。
少し血なまぐさく、変な鉄製の道具がたくさんいる。
俺は首、手首、足首を磔にされる。何をされるんだ?
「お嬢様、こういうことは程々にお願い致します。」
「あら、誰に言っているの?だいたいこれはスラムのゴミを片付けてあげているだけよ。」
俺はいつの間にゴミになったんだろう。臭いか。クラルテに怒られてしまう。
「それにしても、こいつは気絶もしてないようだけれど。どうしたの?」
「はい、わかりませんがスラムで立っていたのを捕まえました。」
「ふーん。自殺希望者かしら?まあいいわ。私が殺してあげる。」
俺はそろそろクラルテが心配する時間なので帰る。
ブチブチ
そのために磔を解いた。
「ちょ、ちょっとあなた何をしているの!勝手に動かないでよね!」
俺は無視する。
しかし帰り道がわからない。
「帰り道はどこだ。」
「何言ってるの?!あなた、死にたいの?!」
この人に行ってもダメそうだ。
黒い服の男に聞く。
「帰り道。」
「...」
返事が返ってこない。
どうしようか。
俺は少し考える。




