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魔王は城を見る

サディス城は目前となった。


「わあ!サディス城ですよ大きいですね。」

「ああ。」


確かに大きい。まだ距離があるので細かいところはわからないが大きいのは一目でわかる。

城壁にある門から中に入る。今は戦争をしている国があまり無いため、門番もいない。最近の新聞に書いていた。

サディス城は関税もないのだろうか?


「ヴェセル様!城下町ですよ!人が多すぎて前が見えません!とりあえずお城を近くで見ましょう!」

「ああ。」


人も多いのもあるが、クラルテの背が低すぎるのだろう。

ともかく俺たちは、このあたりで一番目立つ、城に向けて歩を進めた。


サディス城の近くに来た。

近くに来るとやはり迫力が違う。

白を主とした色の壁で、壁に凹凸が少なく、作った職人のすごさも伺える。

屋根は青色で空が快晴の時は、同化するのではないかというほどに、淡い。

正面の門だけは赤色の石が使われている。

見れば見るほどこの城が戦争ではなく芸術として生まれたのでは、と思ってしまう。


「このお城は戦争が終わったあとに建てられて、国の王様が湯水のように大金をはたいて作ったそうですよ。」


本当に芸術品だった。


「お城も近くで見られましたし、あとは城下町で特産品でも買いましょう。」

「ああ。」


今日も長い買い物が続くらしい。

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