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魔王は通る

ハック村についた。


穏やかとは聞いていたが、少し静かすぎる気がする。


「静かですねえ…」


クラルテも感じていたようだ。


少し村に入ると、疲れた顔をした女性がやってきた。


「今この村に来ない方がいいよ。この村は今、疫病が流行っているからね。あんた達も病気にかかりたくないなら、早く村を出た方がいいよ。」

「そうなんですね...わかりました。残念ですけど、そうします。」


俺たちは村の反対側の門から出て、クラルテが言っていたお城に向かう。


「村で何も出来なくて残念でしたね。」

「ああ。」

「疫病はどうしようもないですからねえ。」

「そうか。」

「はい。では気を取り直して、次に行くお城なんですけど、名前がサディス城です。城下町で買い物ができるらしいですよ。」

「そうか。」


俺たちが向かう城はサディスというらしい。それには城下町もあるらしい。

正直、城下町がないと城に行っても面白くないだろう。城を見て立派ならいいがこぢんまりしていたら時間の無駄遣いだ。


俺たちはその日野宿をして夜を明かした。

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魔王は歩く。(改稿版)
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