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魔王は連行される
今日は宗教国家リスマスの散策だ。
昨日教会に行くつもりだった。しかしいろいろあり、今日は散策に落ち着いた。
「やっぱり広いですねえ!あっあの露店に行ってみましょう!」
「ああ。」
俺はクラルテに手を引かれながら、あちこちを歩く。
するとまた、一人の男性が来た。今度は白色だ。
「貴様!魔王だな!我ら勇者教が成敗してくれる!悪は滅するべし!」
どうやら俺は悪らしい。
「ちょっと!ヴェセル様は悪くなんかないですよ!」
やはり悪ではないようだ。
「うるさいうるさい!魔王は勇者教の地下で体罰だ!」
そして、懐から笛を出して吹く。
なんか見たことあるなと思っていると、
ドタバタドタバタっ!
リスマスの道という道から白の服を着た集団が現れた。
やっぱり見たことあるな。
「皆の者!若い男の魔王を勇者教の教会の地下に連行しろ!」
「「おおー!!!!」」
俺たちは白の波に飲まれた。
「ヴぇ、ヴェセル様!ああっ!」
「夜には帰る。」
そうして、俺たちはまた別々になってしまった。
俺は白の波とともに勇者教の教会の地下に連行されるのだった。




