表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/122

魔王は姿を変える

俺たちは宗教国家リスマスに向かっている。そしてその門が見えてきた。


「ヴェセル様!もうだいぶ近くなってきましたね!」

「ああ。」


会話の中身もそのことばかりだ。

ちょっと話を変えてみる。


「クラルテ。」

「はい!なんでしょうか、ヴェセル様?」

「船の時の俺の姿、どうだった?」

「ああ、あの時のですね!あの時の姿は鋭くのびた二本の角とふわふわの一対の翼が生えていて、とてもかっこよかったですよ!魔王様って感じでした!」

「そうか。」

「はい。髪は白、目は緑で服装なんかも、角と翼以外はいつも通りでしたよ!」

「そうか。」


角と翼の感想を聞いたが、目が緑は初めて知った。髪は長いから視界によく入ってくる。一応結んではいるが、髪が長く、顔を動かすとどうしても見えてしまう。


今、角と翼が出せるか、やってみる。


にょきにょき、にょきにょき


当たり前のように簡単に生えた。


角を触る。つるつるしていて細長い。

翼を触る。ふわふわしていて羽を布団にしたい。


「わあ!やっぱりかっこいいですよ!」

「そうか。」

「そうですよ!」


元に戻るように念じると、どちらも霧のようにぼやけて、消えた。


今度は顎に角が生えるかやってみる。


にょき!!


生えたらしい。


「ちょ!ちょっと!ヴェセル様!それはおかしいです!おひげになっちゃってますよ!」

「そうか。」


元に戻した。おかしかったらしい。まだくすくす笑われている。


そんなことをしながら、宗教国家リスマスの城門をくぐった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブックマークや評価、感想など‬ 是非よろしくお願いします。‬

魔王は歩く。(改稿版)
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ