魔王は魔物を倒す
あと2回更新したいところ
今日もまだ船の上だ。
「流石に同じような日が続くと退屈ですねー。今日もとりあえず甲板に行きましょう!」
「ああ。」
俺はクラルテに手を引かれ甲板に出る。
すると甲板が少し慌ただしい。
「船乗りさんどうしたんですか?」
「嬢ちゃんか、どうしたもこうしたもねえよ。エノーモスクジラが出たんだよ!」
「エノーモスクジラ...ですか...?」
「ああ。海にいる魔物で大きさは全長五十メートルぐらいなんだが、性格が凶暴で船を見るとすぐに襲ってくるんだ。」
「それは大変ですね!ど、どうしましょう!」
何やら今ゆっくりとこちらに向かってきている魔物が危険らしい。
...頑張れば倒せそうな気がする。
俺は集中してエノーモスクジラの中にある力が多く溜まっている場所を探す。
集中しているとこめかみと背中に違和感を感じる。
だが今は無視しよう。
「ヴェ、ヴェセル様っ!角と翼が...」
クラルテが何か言っているが、今は集中したい。
エノーモスクジラの中の力の溜まり場を壊すように意識する。
エノーモスクジラが船にあたる数秒前になって力を放つ。
どふんっ
エノーモスクジラが大きくはねた。
そしてピクリとも動かなる。無事倒せたようだ。
「ヴェセル様の姿が元に戻った...大丈夫ですか?ヴェセル様!」
「ああ。」
どうやら俺に角と翼が生えていたらしい。今はない。
「兄ちゃんすげえじゃねえか!よおし、みんな!エノーモスクジラの素材を取りに行くぞ!」
「おおー!!」
俺たちはエノーモスクジラのもとに向かった。




