魔王は鍛冶屋に入る
俺たちは鍛冶屋に着いた。
俺たちは鍛冶屋の中に入ったが誰もいない。
ただただカンカンと金属を打ち合う音が聞こえるだけだ。
「すみませーん!誰かいませんかー!」
クラルテが大きな声で中にいるであろう人に呼びかける。
声が聞こえたのかカンカンという音がやみ、足音が近づいてきた。
「おう、すまんのう。今はちょっと鉄を打っていてのう。わしに何かようかね?」
中からおじいさんが出てきて、言った。
クラルテがそれに応える。
「はい!実は私たちに合う武器を見繕って欲しいんです!」
「そういうことか。ならわしらが適任じゃのう。どれどれ、それぞれ手を触らせてくれるかのう?」
俺たち3人は手を出す。
おじいさんが手を触って、中の筋肉やすじを見分ける。
おじいさんが言うには、人にはそれぞれ自分に合う武器があるらしい。
「お主は創造か?」
「えっ?なんでわかったんですか?!」
クラルテの属性を当てられた。
「まあ、なんというか、勘と経験かのう...長年こんなことをしていればわかるもんじゃよ。」
「そうなんですね。おじいさんの種族はドワーフですか?」
「ああ、その通り、だから長命なんじゃよ。」
おじいさんはドワーフという種族だったらしい。
確かに随分とずんぐりむっくりしていると思っていたが。
「それで結果じゃが...」
「ドキドキワックワクですね!」
クラルテ落ち着け。
ちょっと俺も知りたいという欲がある。
俺たちは期待をしながら、結果を聞く。




