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心境

家賃2万 日当たり微妙

下の階には変な宗教団体がいる

そんなボロアパートで22歳の俺『佐藤 翔太郎』は仕事帰りの彼女を待つ。

うつ病と診断されてから一年半、仕事を丸投げやっと手につけたバイトも続かない

なんの取り柄もなく、資格もない

親にも見放され友達も全員連絡が着かなくなった、趣味は麻雀だが賭ける金も無し

そんな俺の最後の頼みの綱は彼女の『左海梨子(さかいりこ)』23歳のOLだ

こんな俺を養ってくれてる、分かりやすく言うのなら『ダメ男製造機』とでも言えば良いだろうか

俺は一年半も何もしないで部屋で丸くなっているだけなのにあいつは

「翔ちゃんの辛さはよくわかるから、慌てないで一歩ずつ、前に進んでいこう、ね?私は最期まで翔ちゃんを見棄てないし、翔ちゃんも私の事見棄てちゃダメだよ?」

と言ってくれる、すごく融通が利く女だ

そんな彼女に甘えっぱなしの自分が時々嫌になってくる

ボロアパートという点を除いては今の生活に不自由はない、しかしこのままでは本当に駄目になってしまう

なのに身体が動かない、そして今日も吐く

学校から帰ってくる小学生の声がアパート内に響き壊れた心を引き裂きに来る

嗚咽交じりにこうべを垂れて今までの希望を絶望と混ぜ過去の余興も御構い無しに自分を責める

なんで、どうして、俺は頑張れないのか

腕を切れば治るのか、薬を飲めば収まるのか

答えなんて有りはしない

今まで会った人間に対して憎悪を向け今日も自分の罪をぶつけてしまう



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