表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

中編

11日目


なぜか、アイツが私を連れて出掛けるという。


急に言われても着ていくものがない!と言ったら、アイツはリリに耳打ちをした。


2りで何をこそこそ、と思っていたら嬉々としてリリにドレスを脱がされた。


思わず悲鳴を上げると、そこにアイツが飛び込んできたものだから下着姿を見られてしまった!!!


そのあと、出掛けた先で何度も謝られたが、到底許す気にはなれなかった。


でも、あの星空は綺麗だった。









12日目


昨日うっかりアイツと手をつないでしまった。


雰囲気にながされて・・・・。


おかしい。私はアイツの事が大嫌いだったはず。


ううん。今も大嫌い!!


食事のときにじっと見られるのだって、ふんわりと笑う顔が可愛いなんてそんな事想う訳ない!









13日目


・・・・アイツに嫌いと言った。人殺しと・・・・。


本当はアイツやアイツの手下が人間に酷いところをしているのなんて見た事ない。


でも、アイツらはそういう奴なんだと教えられてきた。


いつも言っていた事なのに、なぜか今日は胸が苦しくなった。


だけど、アイツの目が忘れられない。


悲しい瞳で困ったように笑う顔。








14日目


今日はなぜだかアイツと全く出会わなかった。


もしかして、避けられてる?


嫌いって言ったから?


でも、そんな事いつも言っているのに・・・・・。








15日目


とうとう、私の国からの軍がこの国の国境に到達したとリリが言った。


嬉しいはずなのに、なぜか素直に喜べない。


今日も変わらずアイツとは顔を合わせていない。


心に何かがひっかかる。




・・・まだ、来なくてもよかったのに・・・・。









16日目


アイツが全く姿を見せない事が気になり、リリに聞いた。


そしたら、アイツは今、国境にいると!!


私は今すぐそこに向かおうとした。


だけど、リリに止められて部屋に監禁されてしまった。


・・・・怪我してないよね?


・・・・死なないよね?







17日目



おかしい。


監禁されている部屋の外がなんだかあわただしい。


もしかしたら、何かあったのかもしれない。


何度も何度も扉を叩いてリリを呼ぶけど全く返答がない。


もしかして、りりにも何かあったの!?


アイツの手下たちのあわただしくする音がやけに耳につく。


・・・あいつに何かあったんじゃ・・・・








18日目


城の中が昨日とはうってかわって静かだ。


この城にいるのは私だけじゃないのかと思うくらい。


皆・・・どうしたの?


誰もいないの?


あれだけ、騒がしかったのに・・・・。


まさか・・・・










19日目


扉が開かれた。


だけど、そこにいたのは私の国の騎士服をきた男だった。


男は「助けにきました!姫!!」と言った。


そして自分は勇者だと。


勇者が自分で勇者っていうのってどうかと思う。


でも、扉が開いた今、そんな事はきにしていられない。


自称勇者を突き飛ばして私は城の中を駆け回った。


りりを探して。


皆を探して。





・・・・・アイツを探して。








20日目


私は自称勇者たちに連れられて城に戻った。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ