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傲慢な英雄の書  作者: ヴェルク・メイカー
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Part65 ダンジョン・三層目 森林探索

「おい、おい、起きろアメリ。流石にもう朝だぞ」


ファシールは天幕で寝ているアメリが目を覚ますように声をかける。


「ゔ〜〜〜〜」


もっと寝ていたいのか、アメリは唸り声をあげてファシールに対抗する。


それがいつものことなのか、ファシールはため息をつきながら天幕へ入る。


「いい加減、起きろ!」


そう言って、ファシールは寝ているアメリの額に手刀を当てる。


「あいた!」


アメリはファシールの主塔の衝撃に驚き、飛び起きる。


「おはようさん」


そんなアメリの反応を見ながら、ファシールは朝の挨拶をするのだった。


-------------


ファシールがアメリを叩き起こされた後、持ってきていた荷物のすべてを二層目と三層目の間の広間へと移した二人は三層目の探索を開始する。


「じゃあ、行くわよ」

「おう」


そう言いながら、二人は森の中へと足を踏み入れる。


「さっきも言った通り、基本的にトレントと戦うのは相性のいい俺で、アメリは俺が怪我をした時に回復したするす支援に回ってくれ」


ファシールはアメリに基本的な行動の指針を再度言い、


「もう、何回も言われなくても分かってるわよ。それよりも、トレント以外のモンスターが出たら私が戦うって事を忘れないでよね」


と、アメリはファシールに返事をする。


そう会話をして歩いていると、木の軋む音が複数聞こえてくる。


「──おっ! アメリ、なんかいるぞ。『下位(かい)鑑定術(かんていじゅつ)』」


トレント 基礎Lv27

伸縮(しんしゅく)Lv1 震響眼(しんきょうがん)Lv1

樹木に凶悪な人面がついたようなモンスターであり、樹木の大きさは周りの木と大差ないことが多い。


トレント 基礎Lv30

伸縮(しんしゅく)Lv1 震響眼(しんきょうがん)Lv1

樹木に凶悪な人面がついたようなモンスターであり、樹木の大きさは周りの木と大差ないことが多い。


「げ、トレントが2体か...アメリ、ついさっき言ったばっかであれなんだが、『水属性魔術(みずぞくせいまじゅつ)』か『光属性魔術ひかりぞくせいまじゅつ』で右側のトレンドを牽制していてくれ」


これまで、森の外縁部でトレント1体とは戦ったことのあるファシールだが、2体のトレントとは戦ったことがないため、アメリに助けを求める。


「魔術での牽制ね。いいわよ」


アメリはすぐさまファシールの支援要請を了承する。


「サンキュー!『炎系統槍系魔術(ファイアーランス)』」


ファシールは『炎系統槍系魔術(ファイアーランス)』を基礎Lvの低いトレントに放ち、一撃で倒そうとする。


しかし、トレントは『伸縮(しんしゅく)』で伸ばした無数の枝を交差して犠牲にすることで、自身の体を『炎系統槍系魔術(ファイアーランス)』から守る。


さらに、基礎Lvの高いトレントが『伸縮(しんしゅく)』で伸ばした枝を鞭のように使い、ファシールへと攻撃する。


「『()(なが)し』」

「『光系統光線系魔術(ライトレーザー)』」


ファシールは『()(なが)し』でトレントの攻撃を往なし、アメリは『光系統光線系魔術(ライトレーザー)』で基礎Lvの高いトレントの動きを牽制する。


「防いでくるんだったら、防ぎきれないほどの数をぶつけるだけだぜ!『炎系統矢系魔術(ファイアーアロー)』」


そう言うと、ファシールは無数の『炎系統矢系魔術(ファイアーアロー)』を基礎Lvの低いトレントに向けて放つ。


狙われたトレントは『伸縮(しんしゅく)』で伸ばした枝で『炎系統矢系魔術(ファイアーアロー)』を受けていたが、あまりの『炎系統矢系魔術(ファイアーアロー)』の多さに、防ぎ切ることができずに被弾してしまう。


そのまま、基礎Lvの低いトレントは自身の体を守りきれずに討伐された。


「『炎系統槍系魔術(ファイアーランス)』」


そして、アメリが『光系統光線系魔術(ライトレーザー)』で注意を引いていたトレントに不意打ちで『炎系統槍系魔術(ファイアーランス)』を放つ。


トレントは反応することができずに『炎系統槍系魔術(ファイアーランス)』に貫かれて討伐されたのだった。


-------------


「お疲れ様」


そう言うのは、トレントの魔石を抜き取ったアメリだ。


「おう、おつかれ。手伝ってくれて助かったぜ、アメリ」


トレントから魔石を抜き取り、ファシールはアメリに礼を言う。


「別になんてことはないわよ。それに、私じゃトレント1体倒すのにも苦労すると思うし、持ちつ持たれつってやつよ」


「そんなもんか?」


そんな会話をしながら、2人はダンジョン三層目の森林の中心への歩みを再開するのだった。

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