part6 成人とダンジョン攻略
ヴェルクの訓練が開始してから約3年が経過し、ファシールとアメリは無事成人することができた。
二人は、ヴェルクの訓練がないときは森のダンジョン攻略に勤しんでいた。
「ファシール、そろそろダンジョン攻略し終えましょうよ」
アメリはせっせことゴブリンを倒しながらファシールに提案する。
「そうだな、俺たちも成人したし、そろそろボス部屋に挑むとするか」
ファシールとアメリはダンジョンを発見してからダンジョンについて調べていると、「ダンジョンにはたまに罠がある」、「ダンジョンの最奥にはダンジョンボスというものが存在する」といった情報をダリオンやダイナから聞くことができていた。
その後、ヴェルクによる訓練の開始から2年程経過したあたりで今までダンジョンで見たことない装飾のされた扉を見つけ、ここがダンジョンの最奥であろうということから、「ダンジョンボスのいる部屋」、つまり「ボス部屋」と名付け攻略を後回しにしていたのである。
現在二人の基礎Lvは35であり、ボスに挑むには十分な強さであると判断したのだ。
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ボス部屋の前にてファシールとアメリは最終確認をしていた。
「じゃ、ダンジョンボス討伐に行きますか」
「そうね」
確認を終え、ファシールが扉を開いてボス部屋へ入り、後からアメリもボス部屋へと入った。
そこにいたのは身長は180cm前後もあり、健康的な体つきをしたゴブリンであった。
「『下位鑑定術』」
ファシールが『下位鑑定術』を使用し、ボスの強さを見る。
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ゴブリン・リーダー 基礎Lv20
下位剣術Lv5 斬撃耐性Lv4 暗視眼Lv20
15歳と同等の知能を有し、ハイゴブリン級のゴブリン4体、ゴブリン10体の小隊を形成し、その部隊のリーダーとなる。
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ゴブリン・ウォリアー 基礎Lv 15
基礎攻撃力小上昇Lv11下位剣術Lv3
12歳と同等の知能を有し、身長は160cm前後比較的健康的な体つきをしている。
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ゴブリン・メイジ 基礎Lv 15
基礎魔力小上昇Lv11 風属性魔術Lv3
12歳と同等の知能を有し、身長は160cm前後比較的健康的な体つきをしている。
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ゴブリン 基礎Lv 10
基礎気力小上昇Lv4 暗視眼Lv4
8歳と同等の知能を有し、身長は120cm前後痩せた体つきをしている。
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「ゴブリン・ウォリアー3体、ゴブリン・メイジ1体、ゴブリン10体。それと、見たことのないゴブリン・リーダーってのが1体だ」
ファシールは『下位鑑定術』で見えた情報をアメリと共有しながら戦闘態勢に入る。また、アメリも情報を聞きながら戦闘態勢へと移行した。
そして、
「『炎系統刀系魔術』」
「『水系統刀系魔術』」
二人はゴブリンに向けて刀系の魔術を使いゴブリンたちを一掃した。
「いただき!」
「ちょっと」
ファシールは残りのゴブリンたちに向かって駆け出す。
それを見たアメリはファシールを止めようとするも視界の端にゴブリン・メイジがなんらかの魔術を発動しようとしているのを見つけ、
「『光系統光線系魔術』」
「ぐぎゃ」
『光系統光線系魔術』をゴブリン・メイジに当てて魔術を中断させる。
「オリャ」
「ぐぎゃぁ」
ファシールはゴブリン・ウォリアー3体を同時に相手取り無傷で突破した。
「何回も戦ったことがある奴に今さら負けるわけねぇよな」
と、ファシールは倒したゴブリン・ウォリアーを見ながら言う。そして、様子見していたゴブリン・リーダーに向き直ると、
「お前はどうなんだ?」
ファシールはゴブリン・リーダーを挑発する。
「手伝いる?」
ゴブリン・メイジを『光系統光線系魔術』で穴だらけにして倒したアメリがファシールに提案するが、
「いや、俺だけでやる」
ファシールは自信満々にアメリからに提案を断りゴブリン・リーダーをさらに挑発する。
「かかってこいよ」




