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傲慢な英雄の書  作者: ヴェルク・メイカー
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Part44 ダンジョン・第1層 探索

「準備はいいか?アメリ」


「ええ、バッチリよ」


そう返事をするアメリの様子を見て頷いたファシールはダンジョン内部へと歩き出した。


-------------


「おっ!出たぞ。ゴブリンだな。取り敢えず『下位鑑定(かいかんてい)』しておくか、『下位鑑定術(かいかんていじゅつ)』」


ゴブリン Lv15

基礎攻撃力小上昇きそこうげきりょくしょうじょうしょうLv15 下位拳術(かいけんじゅつ)Lv3

8歳と同等の知能を有し、身長は120cm前後痩せた体つきをしている。


ゴブリン Lv16

下位拳術(かいけんじゅつ)Lv3 暗視眼(あんしがん)Lv

8歳と同等の知能を有し、身長は120cm前後痩せた体つきをしている。


ゴブリン Lv19

基礎防御力小上昇きそぼうぎょりょくしょうじょうしょうLv15 下位剣術(かいけんじゅつ)Lv3

8歳と同等の知能を有し、身長は120cm前後痩せた体つきをしている。


「・・・なんか、やけに基礎Lvが高い気がする」


「確かにそうね。ゴブリン大討伐でもゴブリンの基礎Lvは13くらいだったわね。──少し・・・いや、かなり警戒しておいた方がいいわ。わかった、ファシール!?」


「お〜う!」


瞬く間にゴブリンを討伐したファシールはゴブリンから魔石を取り出しつつ、アメリに返事をする。


「もう!また気の抜けるような返事ね。最近のお気に入りなのかしら」


「まぁ、どおでもいいわ」と関係のない考えを振り払い、アメリはダンジョンに集中する。


「じゃあ、行くわよ」


そうして、2人はさらにダンジョンの奥地に向かって歩き出した。


-------------


「『一閃(いっせん)』!・・・ふぅ、だんだんモンスターの数が増えてきたわね」


アメリはそう息を吐いて現状の確認をする。


「ああ、そうだな。それに奥に行くほどゴブリンやコボルトじゃなくて、ハイゴブリンやハイコボルトみたいな上位種が多くなってきて、面倒になってきたぜ。タイタ村のゴブリンダンジョンみたいにボス部屋が近いのかもしれねぇな」


アメリの呟きにファシールは率直な感想と推論を述べる。


「気を引き締めていかなきゃね」


「そうだな」


そう言った2人は歩みを再開したのだった。


-------------


「・・・なぁ、アメリ。あれってボス部屋の扉だよな?」


「えぇ、そうね。タイタ村のダンジョンで見たのとそっくりだわ」


「「・・・」」


2人は無言で見つめ合う。


「どうするよ?」


ファシールが問う。


「これまでのモンスター的には問題ないわ」


アメリが答える。


「タイタ村みたいにリーダー級がボスなら今の俺たちでも勝てるよな」


「そうね」


しばらく考えた後、2人が出した結論は


「行くか」

「行くわよ」


突撃であった。


-------------


2人は装備の確認を終え、ボス部屋への扉を少し開く。


その部屋にはコボルトとゴブリンが左右に陣取っている。


「『下位鑑定術(かいかんていじゅつ)』」


コボルト・リーダー 基礎Lv35

下位拳術(かいけんじゅつ)Lv10 爪刃術(そうじんじゅつ)Lv3 超反応(ちょうはんのう)Lv5 猟犬脚(りょうけんきゃく)Lv1


ゴブリン・リーダー 基礎Lv35

下位拳術(かいけんじゅつ)Lv10 籠手術(ごてじゅつ)Lv3 打撃耐性(だげきたいせい)Lv10 狂化(きょうか)Lv5


「やっぱ、タイタ村の奴よりも基礎Lvが高いな。あと、聞いたことがないスキルばっかだ…アメリ、どっちと戦いたい?」


というファシールの問いに


「じゃあ、ゴブリン・リーダーで」


アメリはそう即答する。


「分かった。じゃあ俺がコボルト・リーダーをもらうぜ」


そう言ったファシールは勢いよく扉を開け放ち、アメリと共にボス部屋へと突撃する。


「『炎系統光線系魔術(ファイアーレーザー)』」

「『光系統光線系魔術(ライトレーザー)』」


ファシールの『炎系統光線系魔術(ファイアーレーザー)』はコボルト・リーダーに、アメリの『光系統光線系魔術(ライトレーザー)』はゴブリン・リーダーに当たり、ファシールとアメリは左右に分かれる。


こうして、それぞれの戦闘が開始した。

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