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傲慢な英雄の書  作者: ヴェルク・メイカー
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Part18 ヴェルクの報告と緊急依頼

「プレフォロン大森林でゴブリンが大量発生している。ゴブリン・ロード以上のゴブリンが出現したと見ていいだろう」


ヴェルクのした報告に最初に反応したのはプレフォロン大森林で依頼をこなしていたファシールとアメリであった。


「ちょっと待てよ、ヴェルク。俺たちがプレフォロン大森林で依頼をこなしていた時には、そんなにゴブリンはいなかったぞ!なぁ、アメリ」


「そうね。私たちは何度も依頼でプレフォロン大森林に行ったけど、ゴブリンの数はそれほど多くなかったと思うわ。」


二人の反応に対してヴェルクは、


「そりゃお前らにとってみれば、多くはないと感じるかもしれねぇが──それは、ゴブリンだけのダンジョンと比べてだろ?プレフォロン大森林内にいるゴブリンは多くても1,000匹と言われている。だがそうすると、すでに500体程倒したファシールとアメリはその半数を狩ったことになる」


と言う。


「そうだったんだ。てっきりこれが普通なんだと思ってた。」


「そう言えば、タイタ村から領都サリオンに来る時に一回もモンスターに出会ってなかったわね」


二人がのんびりとしていると、


「一刻も早く確認しなければなりませんね。とりあえずヴェルクさん、プレフォロン大森林内の偵察ご苦労様でした。他の冒険者からの報告も確認してから報酬をお渡ししますね」


そう言ったアリシアが慌ただしく他のギルド職員に指示を出し始めていた。


-------------


翌日、三人が冒険者ギルドに訪れるといつもよりも冒険者が多くいた。


「おい、聞いたか?緊急依頼が出されたらしい。なんでもプレフォロン大森林でゴブリンが大量発生しているんだと」

「やーねぇ、すぐそこじゃないの。怖いわねぇ」


冒険者ギルドに訪れるまでに様々な人が似たような会話をあちこちでしており、冒険者が多いのは緊急依頼のせいであることがわかる。


三人は冒険者ギルド内を移動し、緊急依頼の依頼書を確認する。


───────────────


緊急依頼


依頼名:ゴブリン大討伐

依頼者名:冒険者ギルド

報酬:ゴブリンの格に応じた通常の金額の1.5倍

達成条件:ゴブリンの大発生が収まったと確認が取れるまで

注意事項:ゴブリンを討伐した証明として、

     ゴブリンの魔石を持ち帰ること。

     また、死体は焼却処分すること。


報酬金額

ゴブリン:750フランツ

ハイゴブリン級:1,500フランツ

ゴブリン・リーダー級:4,500フランツ

ゴブリン・ロード級:36,000フランツ

ゴブリン・キング級:540,000フランツ

ゴブリン・エンペラー級:9,000,000フランツ


───────────────


「通常の金額の1.5倍か...すげぇなこれ」


「それだけ切羽詰まってるってことだな」


報酬金額に驚いているファシールに対してヴェルクが簡単な説明をする。


「で、どうする。受けるのか?中位冒険者様?」


ヴェルクが挑発するようにファシールとアメリに確認する。


「当たり前だぜ!」

「もちろんよ!」


ヴェルクは即答する二人を見て満足そうに頷いて言った。


「そうか...がんばれよ!俺は受けないけど」


「「ハァ!?」」


ヴェルクが緊急依頼を受けないと言ったことに対して、二人は驚き声を上げた。


「おい、なんで受けないんだよ!ヴェルク」


ファシールがヴェルクに問い、アメリもそれに頷く。


「なんでって言っても、俺は俺で他にやるべきことがあるからだよ」


ヴェルクの答えに納得していない様子の二人をよそにヴェルクは冒険者ギルドから出て行った。


「なんで薄情なやつなんだ」と怒りのこもった視線でヴェルクを見送ったファシールとアメリは緊急依頼を受けるために受付へと足を運んだのだった。

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